「ホームランこそプロ野球の華」という人もいる。だが、華々しい豪打とは縁が遠くてもプロ野球選手として生きる武器を持つ者もいる。岡田幸文のプレーもまた、一つの究極のかたちだ。 記録をもたらした“岡田流”
7月31日の
ロッテ対
日本ハム戦(QVCマリン)。67年ぶりの球界記録更新にしては、その瞬間はあっけなく訪れた。一番・中堅で先発出場した岡田幸文は通算1770打席となる初回の第1打席で日本ハムの先発・
斎藤佑樹から中前打を放つと、2回の第2打席では再び斎藤佑から右太ももに死球を浴びる。この瞬間、
横沢七郎(東急)が1936年の入団から47年に引退するまでに記録したデビュー以来1770打席連続無本塁打の記録を抜く新記録が誕生した。
この2打席の間、球場には「ホームラン」
コールがこだましていた。試合後に記者に囲まれた岡田は、「僕らしい記録だと思う。ホームランが打てなくても使ってくれてうれしい」と振り返った。
#ref(img_1_fp_l,center,nolink:index.html,caption:▲今季は打率.275を
マーク。その俊足を生かし、攻守走で躍動した)
いうまでもなく・・・
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