14年10月23日に行われたドラフト会議で1位指名された選手の中で、複数チームが競合した有原航平と安楽智大、そして巨人の単独1位指名を受けた岡本和真。注目を集める3人に特別インタビューを行った。最初は、実力ナンバーワン投手と名高い有原から。大学時代の思い出、プロに挑む意気込み、ドラフト指名選手の中のライバルに対する気持ちを聞いた。 取材・構成=池田晋 写真=矢野寿明、BBM 1月には投球を再開する予定
国の重要文化財でもある札幌時計台の前で新入団選手発表。札幌農学校(現在の北海道大)の入学式が行われた由緒ある場所だ
──
日本ハムと正式契約を結んで、今はどんな気持ちですか。
有原 北海道に行って契約し、記者会見も行い、やっとプロ野球選手になったなと実感がわいてきたところです。
──球団からの評価はどうですか。
有原 ケガをしている状態で指名してもらい、すごく高い評価をしていただいて感謝しています。
──背番号16は球団の意向ですか。
有原 そうです。
──そのときどんなことを言われたのですか。
有原 16番は
木田勇さん、
金村曉さんなどそうそうたるピッチャーがつけてきたものだからと説明を受けました。それをしっかり背負って頑張ってほしいと言われました。
──自分から希望したわけではない。
有原 この番号がいいなどと言ったわけではないです。特に好きな番号もないんです。
──現在のヒジの状態はいかがですか。
有原 今はほとんど投げてませんが、いい方向に向かっています。
──いつごろから投げられるようになる見込みですか。
有原 1月10日に新人合同自主トレが始まるので、そのときには投げられるように調整していきたいです。
──ヒジはいつ痛めたのですか。
有原 昨夏のキャンプから違和感があって、それがずっと続いています。
──医者の診断は。
有原 炎症でした。キャンプでたくさん投げたので、その影響ですね。
──今も炎症が残っているのですか。
有原 今は投げていないので何とも言えないです。
──オフの期間も週6回のトレーニングを行ってきたようですが、どんなメニューですか。
有原 特にこれといって決めていないです。投げることはしていないので、ランニングと体幹メニューが中心です。
──日本ハムのトレーナーから与えられた課題などはありますか。
有原 特にこれをやりなさいとは言われてません。今まで自分がやってきたことをそのまま続けてくれと言われました。
──新入団選手発表とファンフェスタで初めて札幌へ行き、どんな印象を受けましたか。
有原 札幌の街は見ていないので市街の印象はないんですけど、札幌ドームでのファン感謝デーであいさつさせていただき、満員でファンの方がすごい応援してくださるチームだなと思いました。札幌ドームはすごくキレイでした。
14年12月には、9人の新入団選手で日本ハムの本拠地・札幌ドームの施設を見学
──雪の中の運転など、札幌での生活に不安はないですか。
有原 自分が住んでいた
広島も、広陵高がある場所は結構雪が降るところなので、北海道での生活もあまり心配していません。
広陵高3年時は春夏の甲子園に連続出場。春は先発で3勝を挙げてベスト4進出に貢献したが、夏は自身の暴投もあり初戦敗退
──今回、日本ハムの同期では年齢が少し離れた高校生が多いですが、接してみてどうですか。
有原 北海道へ行ったときも、高校生たちは固まって楽しそうでした(笑)。歳は違いますが同期なので、うまくコミュニケーションを取ってやっていかなければならないと思っています。
──高校生たちが有原選手に気を使っていると聞きました。
有原 恐らくみんな、高校時代に厳しく指導されてきたので、礼儀などもきちんとできていますね。
中田翔さんと勝負してみたい
──日本ハムに決まる前から
大谷翔平選手を意識していたと聞きました。
有原 いや・・・
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