週刊ベースボールONLINE

プロ野球新時代のリーダー学

チームに欠かせない“肩書きなきリーダー”たち

 

たとえ要職に就いてはいなくとも、その存在感で仲間を支える男たちがいる。年を重ね、自然とチームのことを考えるようになっていった。時に優しく、時に厳しく後輩たちにエールを送る人の“リーダー”をここで紹介する。
写真=BBM

ロッテ・井口資仁
自らの“役割”を全うするベテラン


今年で41歳となるベテラン・井口[右]は試合中だけではなく、練習中にも後輩たちに声をかける



 2009年にメジャーから復帰しロッテに入団した。実はチーム加入から常に意識して続けていることがある。それは試合中にベンチの中央に座ること。自ら若手選手をそばに呼び寄せてチーム一丸の雰囲気を作り出し、また若手がふと思いついた質問にも積極的に答える。隣に座ることの多い鈴木や伊志嶺らは伊東監督から「大人しい選手が多いが、よく声を出してくれる」と評価されるほどの存在に育っている。プレーだけではなく、次代のリーダー育成もベテランの仕事だと意識しているのだ。

DeNA・多村仁志
帰ってきた横浜のアニキ


横浜の黄金期を知る多村[右]は、もう一度このチームで優勝を味わうため、後輩たちに惜しみなく経験を伝えていく



 ソフトバンクでの日本一や06年のWBC世界一など、栄光の味を知る数少ない一人。地元・横浜高から95年に横浜入団、06年オフにトレードでソフトバンクへ移籍するも、12年オフにトレードで古巣に復帰を果たした。昨季オフ、金城龍彦がFAで巨人へ去り、野手最年長となった。「野手の意見をまとめて、自分の経験も踏まえて話した」と契約更改の場でリーダーシップを発揮。年始にも「チームがよくなるために気づいたことは言う」と誓っている。今年で38歳。春季キャンプは二軍で調整を続ける頼れるアニキが、17年ぶりの歓喜に導く。

楽天・小山伸一郎
献身的にチームを支えるベテラン


後輩たちから慕われている小山[左から3番目]は、そのリーダーシップで今年も投手陣をまとめる



 キャンプイン前日の全体ミーティングで副キャプテン就任を知らされた。少し照れながらも・・・

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