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黒田&松坂がつかんだメジャー式変化球術

 

今年メジャーから復帰した2大大物投手。黒田博樹松坂大輔。彼らはメジャーで生き残るために、メジャー式の投球術、変化球を習得してきた。今度は、その術を引っ提げ日本のマウンドに帰還する。あまり知られていない、そのメジャー式変化球術とは!?

黒田博樹
マダックスから伝授されたフロントドア・シンカー


 英語で「GAMES MAN SHIP」という言葉がある。ルールぎりぎりのところで、最大限、自分の力を引き出すための巧妙なプレーという意味だ。

 レンジャーズのマイク・マダックス投手コーチは「クロダは『GAMES MAN SHIP』にあふれた投手だった」と評価した。カッター、シンカー、スプリットとストライクゾーンぎりぎりでボールを動かしながら攻める。

 ナ・リーグでもア・リーグでも対戦したプリンス・フィルダーは「コントロールがいいし、どのボールも動くから、最後の最後まで球種の見極めが難しかった」と振り返る。

 結果「彼はホームベースのサイズを大きくして、毎晩、大きなプレートに向かって投げていた。ボールのように見えるコースでもストライクにできた」とマダックス。 英語では「INCREASE THE SIZE OF THE PLATE」、「PITCH TO THE BIG PLATE EVERY NIGHT」である。最も得意としたのがフロントドア・シンカー。彼にその技を伝授したのがマダックスの弟、殿堂入りしたグレッグ・マダックスだった。黒田のメジャー1年目、AT&Tパークのビジタークラブハウスで、1時間以上、ビデオを見ながらレクチャーを受けたのである。

メジャー通算350勝投手のマダックスからシンカーの使い方をはじめ、投球術も伝授された黒田。その秘伝の投球を広島で披露していく



 当時、黒田は「メジャーで350勝もしてきた投手ですから。話すらできないところを、僕が質問をぶつけたら、いろいろと答えを返してくれるし、一緒に僕のビデオを見てくれてすごく勉強になった。野球人として、大変な財産になりました」と感激していた。

 教わった内容については「詳しくは言えないですけど・・・

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