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福岡ソフトバンクホークス

 

工藤新体制で連続日本一に挑戦





GOOD 複数ポジション挑戦と分厚い選手層で有事の備え万全
BAD 故障離脱が一番の戦力ダウン、細川、城所を骨折で欠く

 就任1年目の工藤監督の下、球団初の2年連続日本一を目指す。野手陣については「ウチは、レギュラーは固まっている」という8人がそろうが、捕手の細川が右手親指の骨折で開幕は不在。右足首の手術明けの長谷川も開幕からフルでの出場ができるかは微妙で、DHでの出場や守備に就いても途中交代することが多くなりそうだ。その点で外野守備と走塁のスペシャリストとして待機する城所龍磨を左前腕の骨折で欠くのは不安要素となる。

 捕手については、「開幕では経験がある選手がマスクをかぶるのが理想」と鶴岡の起用を示唆。斐紹、拓也の若手には経験を積ませながら、「落ち着いてプレーができるようになってほしい」と期待を寄せる。また、「ユーティリティー性がある選手が必要」と春のキャンプから内野手の牧原に外野の練習を積ませてきた。結果として城所離脱の事態も、事前の準備によって大きな落とし穴とはならなかった。

 注目の打順は「効率を一番に考える」と、柳田、内川、李大浩を並べるクリーンアップで大量得点を狙う。一、二番は相手投手との相性や状態を見極めて中村、本多、今宮を入れ替え、多くのチャンスを築く狙いだ。そして最大の特長はクリーンアップの後に13年の首位打者・長谷川、勝負強い松田が控えること。昨季、リーグトップのチーム打率.280、607得点を誇った強力打線は健在だ。

 2チーム分のローテーションが組める先発陣は「1年間、安定して働けること」を条件に、実績、経験、結果を重視して6人を選ぶ。開幕投手に指名した攝津には「エースとしての働き」を期待。昨季は規定投球回に到達できず、先発転向後、自己ワーストの10勝にとどまった右腕に「もう一度、エースの輝き」を求める。左足内転筋痛で調整が遅れるバンデンハークが開幕に間に合わない場合は・・・

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