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データで徹底比較!07年黒田と15年黒田の違い

 



黒田博樹がNPBに復帰して3試合に登板した。メジャーで過ごした7年間で、その投球にどのような変化が起きたのか。今季3試合のデータと、広島で最後に過ごした2007年のデータを徹底比較。その数字から見えてきたものとは。
データ提供=データスタジアム、写真=BBM



 メジャーに行ってからの最大の変化は、ストレートの割合が27%から1ケタ台に減ったことだろう。現在NPBでストレートの割合がここまで少ない選手は非常に珍しいため、対戦打者は苦しんでいるのではないか。ストレートが減った代わりに、ツーシームの割合は2倍近くに増えている。メジャー時代に進化させたこの球種を用いて、バットの芯を外して打ち取るスタイルが、帰国後もピッチングの柱となっている。スライダーの頻度も減っており、カットボールは倍近くに増えている。もともとあまり頼っていなかったカーブはわずかに増えた程度だ。スプリットを使う頻度は14年から増え、今後も高い割合で投げるのではないかと予想される。ただ、打者の反応をよく見て柔軟に対処するため、今後はこの割合が変化する可能性も高い。



 07年は26試合中リーグ最多の7完投を記録。ただ、8回に打たれるケースが多かった。次に被打率が高いのは4回。今季は5回に打たれることが多いが、3、4、7回の被打率は非常に低い。



 2つの円グラフがほとんど同じ形だ。打者1人当たりの投球数は渡米前とほとんど変わっていない。今季は初球の入り方がポイントか。



 見逃しの三振が増えていることが大きな違いだ。NPBのストライクゾーンに問題なく適応している。奪三振率は・・・

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