プロ野球の2015年シーズン開幕から1カ月が経過。プロを目指すアマチュア選手たちも各地で白熱の戦いを繰り広げ、ドラフト戦線も少しずつ盛り上がりを見せてきている。ここでは現時点での12球団の最新スカウティング事情をお届けする。 複数球団が補強ポイントの左腕として評価する明大の上原健太
福岡ソフトバンクホークス
有望な投手獲得を目指す
12年ドライチの
武田翔太以来、13年は東浜、14年は加治屋、15年は松本と1位は投手の指名が続いている。今季も最も有望な投手獲得を目指すという基本方針の下でドラフト戦略を進めていくことになりそうだ。しかし、大学生の目玉となるはずだった地元・福岡出身の
今永昇太(駒大)が左肩痛で春のリーグ戦の登板を回避中。昨秋7勝を挙げ神宮大会制覇に貢献した左腕の動向は秋にかけてチェックを繰り返す必要がある。高校生ではセンバツ8強右腕の県岐阜商高・
高橋純平が高評価。東海大菅生の右腕・
勝俣翔貴は野手としても視察を続ける。
読売巨人ジャイアンツ
投手獲得が優先事項
過去2年のドラフト会議では13年・
小林誠司(捕手、日本生命)、14年・
岡本和真(内野手、智弁学園高)と野手を指名してきたこともあり、今年のドラフトの1位候補には投手を中心にリストアップが進んでいる。1月に行われた第1回スカウト会議でも“Aランク”とされたのは「投手が多い。6人くらいかな」と山下哲治スカウト部長。先のセンバツでは県岐阜商高・高橋純平に熱視線を送りつつ、駒大・今永昇太、明大・上原健太を高く評価する一方で、これまでに富士大・
多和田真三郎、菰野高・
山田大樹らの視察も行っている。
オリックス・バファローズ
上位候補は投手が中心
常勝軍団作りへ向けスタートを切った
オリックス。13、14年と将来のスター候補を獲得し続けたが、今年もブレることなく即戦力と将来性を持った金の卵たちを獲得する。森脇監督も掲げる「バッテリーを含めた守り」が目標のチームカラー。それだけに今年も上位は投手陣が中心となる。高校生では他球団が1位候補と評価する県岐阜商・高橋純平、大学では昨年のドライチ・山崎福の1学年下になる明大・上原健太の名前が挙がる。近年は高卒で楽しみな素材が入った。二軍では2、3年後のチーム作りを考えるなど将来のビジョンが明確となっている。
阪神タイガース
4年ぶり野手1位指名へ
即戦力投手を中心に指名してきたドラフト方針が変わる可能性が出てきた・・・
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