ここでは今季、大谷と対戦したオリックス、ソフトバンク、楽天の中から、主力選手5名に投手・大谷の印象を聞いた。コメントの端々から大谷の3年目の進化が見えてくる――。 写真=小山真司 オリックス・小谷野栄一『悪くても試合を作れる投手』
状態が悪いときは悪いなりに試合を作れるようになったのが一番だと思う。それが好投手の条件。ダルビッシュ(有)、田中(将大)もそういった投球で何とか勝てるようにするからね。投手のときの大谷は決して弱みを見せないし、負けん気の強さはすごいものがある。打者と投手のときはまるで別人だから。やっぱり投手向きな選手じゃないかなと思いますね。
変化球の精度も確かに上がっているけど、昨年と比べてめちゃくちゃ良くなったとは思わない。調子が良くなくても大崩れしないようになったし、力だけで押す投球スタイルではなくなったと思う。
オリックス・坂口智隆『すべての球種の精度が上がった』
すべての球種でストライクを取れるようになった印象がある。ただでさえ直球、変化球の威力が強い投手だから、それがまとまってある程度、コントロールされるとやっかいになる。追い込まれると圧倒的にこっちの方が分が悪くなる。ボール自体は去年とほとんど変わっていないと思います。スピードはもちろん速いけど、昨年と同じぐらいかな。
全部の球種のレベル、精度が上がっているから、狙い球をどれに絞るかが難しくなったことはある。一軍で投げ始めたころは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン