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「投球術」最強投手ランキングOB部門5位〜12位

 


通算:21年627試合、129勝106敗22S0H、投球回1970回2/3、防御率3.92



のらりくらり投法の鉄腕

 ダイエー時代は150キロのストレートを投げたが、日本ハムを経て阪神に移った03年ごろから技巧派となり、42歳まで投げ続けた。日本ハム時代まではストレート中心の組み立てだったが、阪神へ移ったころからスライダー、シュートなど変化球中心で打たせて取るスタイルとなり、“のらりくらり投法”と言われた。阪神では主に先発で、05年に最多勝(15勝)を獲得。平均球速はどんどん遅くなり、10年は131キロの遅い球で7勝8敗。通算防御率が4点ほどで低いとは言えず、被安打も多か

【主な獲得タイトル】
最多勝1回(05年)

【投票者&選出理由コメント】
能見篤史[阪神] ストレート、スライダー、シュートと多彩な球種を粘り強くコースに投げ分けていく技術がすごかった
岩田稔[阪神] 現役時代のブルペンを見ても、低めにしかボールがいかない技術はすごかった。相手にゴロを打たせる技術を学ばせてもらった
藤浪晋太郎[阪神] 四隅を突く丁寧な投球が印象に残っています。矢野(燿大)さんとのバッテリーも含めた配球が絶妙だったイメージがあります
木村昇吾[広島] 左右の変化球を両サイドに投げ分けられ、出し入れができる。シュートが特にいい
石井琢朗[広島] 同じ栃木県出身ということで情が入ったわけではないけど、通算で1、2本しか打てなかったと思う
小林雅英[ロッテ] 阪神でやっているころは目を引くボールはないけど、チェンジアップやスライダーを低めに集めて、うまいこと打たせていた


通算:11年150試合、79勝23敗0S0H、投球回949回2/3、防御率3.33



沢村賞2度の本格派

 8年目の03年、150キロ超のストレートにカーブ、フォーク、スライダーを織り交ぜて投球の幅が広がり、最多勝(20)、最優秀防御率(2.83)で沢村賞を獲得した。この年フォークの被打率は.121と低く、奪空振り率は28.9%と、抜群の威力を発揮した。06年は二段モーション禁止を克服して、再び最多奪三振(205)などタイトルラッシュとなった。同年の交流戦でセ6球団から勝利を達成した。

【主な獲得タイトル】
沢村賞2回(03、06年)、最多勝2回(03、06年)、最優秀防御率2回(03、06年)、最高勝率3回(03、05、06年)、最多奪三振1回(06年)、ベストナイン2回(03、06年)

【投票者&選出理由コメント】
松田宣浩[ソフトバンク] 150キロを超える直球もすごいけど・・・

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