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特集・次代のネオスター パ・リーグ編

今季頭角を現したブレーク前夜の男たち

 

まだレギュラーとまではいかないが、今季目を引く活躍を見せる男たちがいる。そんな熱い活躍を見せる選手を週べ編集部がピックアップ。活躍必至の21名を紹介していこう。

日本ハム・有原航平投手
本領発揮なら2ケタも




 12試合で6勝4敗はまずまずの成績だが、防御率が5点台と失点が絶えない。並みのルーキーなら合格点を与えられるかもしれないが、将来のエースに期待されるドラフト1位の黄金ルーキーとしては物足りない数字だ。栗山監督も「あれだけのボールを投げられるのに、なぜ打たれるのか」と頭を抱えることがたびたびある。150キロ台の速球に加えて多彩な変化球を操るが、失投から失点を重ねている。

 ただ、着実に成長している部分もある。シーズン序盤はピンチで踏ん張れず、簡単に失点していたが、現在は走者を背負っても粘り強く投げて、しのぐことが徐々にできてきた。8月5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では勝利こそつかなかったが、強力打線を7回3失点に抑え、13日の西武戦(西武プリンス)では味方の援護に恵まれて6勝目を挙げた。ムダな失点を減らせば、2ケタ勝利、さらには新人王の可能性も高まる。

PROFILE
ありはら・こうへい●1992.8.11生まれ、広島県出身。189cm96kg。右投右打。広陵高-早大を経て2015年ドラフト1位で日本ハム入団

西武・高橋光成投手
将来の獅子のエース候補




 将来のエースへの胎動を感じさせる投球が続いている。8月2日のソフトバンク戦(西武プリンス)でプロデビューを飾ったドライチ高卒新人の高橋。前橋育英高2年時、夏の甲子園優勝投手になった逸材は、続く9日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初勝利、16日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で2勝目を飾った。確かにまだ、細かい制球力がないなど、粗削りな部分はある。だが、力強いストレート、キレ味鋭いフォークには目を見張るモノがあるのは確かだ。さらに、渡辺SDが「アジア選手権での堂々としたマウンドさばきを見て、1位を決めた」と言い、本人も「持ち味は投げっぷり」と語るように、マウンド上で堂々とした態度はどうだ。18歳のそれとは思えない風格を携えている。

 両親から「『光』って大『成』してほしい」という願いを込められて、光成と名付けられた。その期待どおり、獅子のエースとして羽ばたいてみせる。

PROFILE
たかはし・こうな●1997.2.3生まれ、群馬県出身。188cm90kg。右投右打。前橋育英高から2015年ドラフト1位で西武入団。

ソフトバンク・二保旭投手
覚悟を決めた直球を武器に




 8月16日時点で34試合登板はチーム4番目。先発が早いイニングで降板した試合を立て直すのが主な仕事。イニングをまたいでの登板もいとわず、投球回は試合数を上回る44回。ソフトバンクブルペンの潤滑油的存在だ。一軍の登板なしに終わった昨季はクビも覚悟した。

「最後だから後悔しないように、ストレートで押す投球をしたかった」。変化球主体の投球からの脱却。強気な投球は工藤監督に「気持ちで向かっていくところが良い」と評価され、今季は一軍に居続ける。09年、育成選手として入団してから7年目。キャリアはまだ始まったばかりだ。

PROFILE
にほ・あきら●1990.5.18生まれ、福岡県出身。182cm74kg。右投右打。九州国際大付高から2009年育成ドラフト2位でソフトバンク入団。12年途中に支配下選手登録

ソフトバンク・飯田優也
強気の投球でアピール続ける




 工藤新監督が描く、「常勝チーム」構築のための1ピース。現在、先発ローテーションで回る20代投手は武田のみだが、近い将来、その枠に割って入ると期待される左腕だ。

「本人が先発を希望しているのは分かっていますが、今すぐっていうわけにはいかない。でもピッチャーに必要な・・・

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