今夏の甲子園では才能豊かな下級生選手が目白押し。秋から早くも目の離せない有望9選手を紹介していく。

林中勇輝[敦賀気比2年/遊撃手]
真の価値はこれから

はやしなか・ゆうき/1998年11月30日生まれ180cm68kg/右投右打/京都府出身/宇治市立木幡中(京都宇治ペガサスボーイズ)



　明徳義塾との初戦は「1回戦屈指の好カード」と注目を集めた。直前の第1試合が人気校の早実だったこともあり、4万7000人の大観衆。センバツ覇者・敦賀気比は5回までに0対3とリードを奪われていたが、6回裏の先頭打者だった林中勇輝が左越え本塁打。その大きな孤を描いた打球に将来性の高さを感じた。この追撃弾で息を吹き返したチームはサヨナラ勝ちで、明徳義塾の夏初戦の連勝記録を16でストップさせた。2年生で唯一のレギュラーで、三番・遊撃としてセンバツ優勝を経験。花巻東との2回戦は4打数無安打、すべてフライアウトに終わり新チームへ課題を残した。新エース・山崎颯一郎とともに、攻守の要として価値が試されるのはこれからだ。

2015夏の甲子園成績
1回戦 ○4X-3明徳義塾(高知)：5打数 1安打 1本 1打点 0盗塁
2回戦 ●3-8花巻東(岩手)：4打数 0安打 0本 0打点 0盗塁
計：9打数1安打、0本1打点0盗塁

金子銀佑[早実2年/遊撃手]
攻守で主力の活躍

かねこ・ぎんすけ/1999年1月4日生まれ168cm68kg/右投右打/東京都出身/足立十一中(東京神宮リトルシニア)



　早実自慢のクリーンアップの一人。三番・清宮幸太郎、四番で主将・加藤雅樹の後を託された。今治西との1回戦では初回に右中間へ先制2点適時三塁打を放って、チームに勢いをもたらした。東海大甲府との3回戦でも先制打と試合序盤の集中力の高さを見せた。鋭いスイングよりも、印象に残ったのが・・・