瀬戸内高校3年の夏、広島県大会決勝で延長15回の再試合を戦い、キレキレのスライダーを投げる映像を見たダルビッシュが絶賛、話題をさらった。卒業後は、社会人で腕を磨くことを選択。アマチュアトップで揉まれながら来年のドラフト指名を待っている。 取材・文=中里浩章、写真=BBM あえて社会人を選択、16年ドラフトの上位候補
全国区となったのは2年前の夏。瀬戸内高のエースとして県決勝へ勝ち上がった
山岡泰輔は、広島新庄高の
田口麗斗(現
巨人)と延長15回0対0という壮絶な投手戦を繰り広げた。その後は引き分け再試合を1対0で制し、甲子園でも初戦敗退ながら2失点完投。18Uワールドカップの日本代表にも選ばれ、救援投手部門のベストナインを獲得した。
当時からプロ志望だったが、現在は社会人野球の東京ガスでプレーしている。と言うのも高3の春、県優勝に中国大会準優勝と結果こそ残したが、本調子とは程遠かった。上下のバランス感覚がしっくりいかない。そんな悩みを抱えていた時期、たまたま東京ガスのコーチに指導を受ける機会があり、何気ない一言から正しい下半身の使い方にたどり着いたのだ。キレを取り戻した山岡に対し、高校の首脳陣も「相性が合うチーム」として推薦。そして、入社に至った。
社会人では1年目から躍動した。身長172センチと小柄で線も細いのだが、とにかくバネが利いている。そもそも少年時代からフォームにはまったくムダがなく、高校でもインステップするクセを修正した程度なのだという。持ち味である
タテヨコ2種類のスライダーはキレ味抜群。また直球の質を伸ばすために・・・
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