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特集・ソフトバンク 2年連続日本一
評論家・山下大輔が解説 シリーズを決めたワンプレー

 

ソフトバンクが圧倒的な力を見せて、日本一をつかみ取ったが、その分岐点はどこにあったのか?現役時代、名遊撃手として鳴らした山下大輔氏に守備の視点から分析してもらった。

 2015年の日本シリーズはソフトバンクがヤクルト相手に4勝1敗で2年連続日本一に輝き、その強さは投打に際立っていました。しかし、あえて私は第1戦の遊撃・今宮健太内野手の好守が隠れた分岐点になっていたことを強調したいと思います。

 ソフトバンクの2回の守り、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手を先頭打者に迎えました。今季はレギュラーシーズン序盤の故障で長期離脱を余儀なくされ、復帰はシーズン終盤になったバレンティン選手。本調子でないとはいえ、2013年にはプロ野球記録のシーズン60本塁打と相手には脅威の存在です。ヤクルト打線は本塁打王の山田哲人内野手、打点王の畠山和洋内野手、首位打者の川端慎吾内野手を擁しており、バレンティン選手の本来の打棒が加われば破壊力は格段に増します。戦力的にソフトバンクが圧倒的優位の下馬評だっただけに、真中満監督はバレンティン選手の復調がシリーズ制覇のカギを握ると見ていたことでしょう。

初戦の2回、バレンティンのボテボテの当たりを反応よく捕球して、一塁でアウトにした今宮



 バレンティン選手は早くリズムに乗ることが重要でした・・・

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