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特集・2015-16 戦力補強最前線
お買い得?所属先未定の有力助っ人&日本人選手

 

所属先が決まらず、“宙ぶらりん”状態の有力助っ人&日本人選手をリストアップ。いずれも実績は十分なだけに、まだまだ貴重な戦力となる可能性は大だ。しかも前所属から契約解除や戦力外を受けただけに、いまなら“お買い得!?”でもある。果たして獲得する球団はあるのか。

日本野球を熟知する助っ人たちの行く末は?


 阪神に6年間在籍し通算1020安打。史上2位の年間安打記録(214安打)を持つマートン。15年は審判の判定や首脳陣への不満から情緒不安定なシーズンを送り、ときに無気力なプレーでチームに悪影響を与えた。実際には6年間、マートンのバットにおんぶに抱っこ状態だった阪神だが、金本新体制で「超変革」を打ち出し、マートンは再契約の道は薄くなった。そして12月に入り、新外国人・へイグ、四番のゴメスと契約を結び、マートンの退団が正式に決まった。現在は地元ナッシュビルで自主トレに励んでいる。マートンの“負”の部分を知る日本球界は獲得に手を挙げる可能性は低く、本人は「もう一度メジャーを目指したい気持ちが強い」と7年ぶりの大舞台復帰を狙っている。



 中日で3年間を過ごしたヒットメーカー、ルナも来季の去就が決まらない。規定打席には届かなかったものの、来日1年目から打率.350の好成績を残すと、14年には.317、15年には.292をマークするなど、通算打率は.316。クリーンアップには欠かせない存在だった。中日でネックとなったのが、今年で35歳という年齢と推定2億円という高額な年俸。本塁打は14年の17本が最高と長打力は高くないため、据え置き価格ではやや割高感がある。

 とはいえ、大振りしない日本向きの打撃と、15年に11盗塁(成功率10割)をマークした積極的な走塁は、攻撃力の大きなプラスとなってくれるはず。失策数がやや多いため、指名打者で悩むパの球団、一、三塁に穴を抱えるチームが獲得に動くか。



 2年連続2ケタ勝利で連続日本一に貢献したスタンリッジは、ソフトバンクを退団することが決定。先発投手が不足する球団ならノドから手が出るほど欲しい存在だろう。「アメリカでやる気はない」と本人も日本でのプレーを希望している。

 退団となったのはソフトバンクのチーム事情から。各年代に有力投手がそろい、枠を埋め尽くすことは若手のモチベーションアップのためにも得策ではない。バンデンハークは来季の契約を残す一方、スタンリッジは15年で2年契約が終わるタイミングでもあった。

 スタンリッジを獲得するためにクリアすべきは・・・

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