高卒3年目の社会人右腕
取材・文=滝川和臣、写真=福地和 12月7日、東京都野球連盟の表彰式でベストナインに選ばれた東京ガスの
山岡泰輔は、「悔しい1年だった」と2015年を振り返った。「都市対抗は初戦敗退、日本選手権も出場できなかった」。
都市対抗1回戦(対大阪ガス)は試合前のコンディション作りに失敗し、7回2/3を2失点でまとめたものの、1対2で敗退。日本選手権は関東代表決定戦トーナメント初戦(JX-ENEOS)で1失点完投したが、リリーフに回った2戦目(対JFE東日本)でチームは敗れた。「それでも収穫はありました。来季はチームが日本一になれるよう、自分が持っているものすべてを出し切りたい」と16年ドラフトの社会人No.1と目される右腕は雪辱を誓う。
高校3年の夏、
広島県大会決勝で広島新庄高・
田口麗斗(現
巨人)との延長15回再試合の熱戦を制し、瀬戸内高を13年ぶりの甲子園へと導いた。プロ志望届けを出さなかったのは、社会人でじっくりと技術を磨いたうえで、即戦力として最高峰のトビラを開くためだ。目標に対してのビジョンは明確で、強い意志をはっきりと言葉にする。
「プロに行くために社会人に来ました。指名されるだけでなく・・・
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