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2016球界マネー特集
契約更改 今オフを賑わせたトピック10選

 

黒田が史上4人目の6億円プレーヤーとなり、現役NPB選手の中では最高額の年俸となった。柳田は3倍増し、山田も1億4000万円増しとトリプルスリーの2人にも笑顔がこぼれた。その一方で、岩瀬は2億5000万円ダウン、杉内は自ら申し出て史上最高の減額となる4億5000万円ダウンで契約を更改。今オフの契約更改事情をまとめて振り返る。
※金額はすべて推定。メジャー時代の年俸は1ドル=118円で換算(1月15日時点)写真=BBM

現役最高の6億円




 昨年、ヤンキースから広島に復帰した黒田博樹が2億円アップとなる年俸6億円(プラス出来高)でサイン。オリックス金子千尋の5億円(プラス出来高)を上回る、現役最高年俸だ。「想像以上にすごく評価をしていただいた。成績だけじゃなく、1年間チームにとってプラスになったというところを評価していただいた」

 ペナントレースを終えたときは「燃え尽きた思いもある」と語るなど引退が頭をよぎり、現役続行するかどうか、熟考した。それでも最後は残留を決め、前田健太のドジャース移籍により、今年はさらに大きな期待を背負うことになる。

「今年で41歳になる。簡単なことではないです。プレッシャーもありますけど、やらないといけない気持ちがある。立場を考えると、しっかりした成績を残さないといけない。最高のパフォーマンスをしてチームに貢献したい」と語った。

 NPB歴代最高年俸は04年の佐々木主浩(横浜)の6億5000万円で、それに続くのが02年の松井秀喜(巨人)の6億1000万円。黒田は14年の阿部慎之助(巨人)と並ぶ歴代3位タイの6億円となる。

自ら申し出て球界史上最大の減俸




 巨人の杉内俊哉が球界史上最大の減俸となる4億5000万円ダウンの5000万円プラス出来高の契約でサイン。これまでの最高減俸額は、12年オフに巨人に所属していた小笠原道大の3億6000万円ダウン。それを大きく上回る。

「今回の手術で来年は開幕からプレーできないことが確定しているうえ、前例が少ない手術で、来年以降どの程度プレーできるか不明確と思われても仕方のない状況。そこで私から球団にお願いし、来年度については基本年俸をギリギリまで抑え、出来高で評価していただくことで了解をいただきました」と状況を説明。奪三振王3度の左腕が今年復活できるのか、注目される。

3億円から83.3%ダウン




 中日岩瀬仁紀が83.3%ダウンとなる5000万円でサイン。「覚悟はしていた。金額は問題でない。16年は一軍にいて勝ちに貢献したい。ケガで終わりたくない」と来季の復活を誓った。プロ18年目の左腕は昨季、初めて一軍でマウンドに上がることがなかった。

2年連続で保留




「自分の希望している金額に届いていなかったので保留させていただきました。プロを目指している選手が、なかなかドラゴンズに喜んで入ってもらえる状況じゃないのかなと思っている」

 平田はそう言って表情を強張らせた・・・

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