週刊ベースボールONLINE

特集・至高の投手論2016
DeNA・三浦大輔インタビュー「優勝したい。俺の中ではそれしかない」

 

キャンプ初日からブルペンに入って約2週間、休日を除いてピッチングをしなかったのはわずか1日のみ。ブルペンでの熱のこもった投球からは今季にかける意気込みがヒシヒシと伝わってくる。プロ生活25年“ハマの番長”の熱い思いを聞こう。
取材・構成=滝川和臣、写真=小山真司

下半身、フォームは投げ込みで作っていく


疲れを感じながら毎日ブルペンに入る。ストイックに野球に取り組む姿勢は、若手にとっては最良のお手本となる



インタビューの席に着き「キャンプは順調ですか?」の問いに、三浦大輔は「シンドイね」と苦笑いで答えた。取材前には113球を投げ、初日から数えて、2月12日時点で計1084球。まずは、自分を追い込むように汗を流しているキャンプについて聞いた。

――プロ25年目、球界最年長で迎えるシーズンとなります。

三浦 自主トレで体を動かしていたとはいえ、ユニフォームを着れば、自然と気持ちは高ぶるもの。それは例年と変わりません。今年はどこに行っても“最年長”と言われますが、だからといって何かが変わるかといえば、去年より一つ歳をとっただけでほかの選手もそれは同じ。最年長だからといって相手が手加減をしてくれるわけでもないし、自分より年上がいなくなっただけで気にしていません。

――このキャンプでは1日を除いて、すべての日でブルペンに入り、球数は1000球を超えました。

三浦 第3クールの途中で超えるのはほぼ例年どおりです。毎年この時期は疲労がたまってくるものだし、投げることを意識してブルペンに入っていますから。とはいえ、いつもよりへばっている気がします(苦笑)。今年43歳、回復にかかる時間は年々長くなっていますね。だからストレッチやランニングなど体のケアが必要となってくる。少しでも楽にマウンドに上がるために、です。

――連日、投げ込む狙いはどこにあるのでしょうか。

三浦 肩だけじゃなくて、投げる中で下半身を作り、その年の軸となるフォームを毎年ブルペンで固めてきた。若いころからこのやり方でやってきたからね。そのやり方を今さら変える必要はないと思っています。

――投手の土台は投げ込むことで作られている。

三浦 俺はそういうふうにやってきた。よく肩は消耗品なんて言われるけど、それが本当なら自分はとうの昔にダメになっているわけで。ヒジは手術していますが、昔から大きな肩のケガはないですね。

――投球フォームは、頻繁に修正するものですか。

三浦 少しずつは変えてきているかな・・・

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