入団以来、「目標」と語っていたトリプルスリーを達成し、この男はどこに向かうのだろうか。キャンプでは連日、規格外の打球を飛ばし続けた。昨年より明らかにパワーアップを遂げている。年々、成績を向上させ、今年も漂う昨年以上に飛躍する雰囲気。満足を得ることなく自身を高めていく背番号「9」の胸のうちをのぞいた。 取材・構成=菊池仁志、写真=湯浅芳昭 仕上がりは順調、開幕までの視界良好
――キャンプも終盤に差し掛かっています。打撃は順調に仕上がっていますね。
柳田 そうですね。順調だと思いますよ。ハイ。
――フルスイングも健在です。
柳田 なにをもってフルスイングと言うのか分からないですけどね。まあ、強くは振っています。いたって普通に強く振っているだけです。フルスイングってなんなんですか?
――全力で振ることだとすると?
柳田 じゃあ、僕はフルスイングです。思い切り振っています。最短距離で全力で振る。それだけです。
――技術的なポイントは?
柳田 そんなん、あんまりないですけど、ハイ。まあ、やりたいことは普通です。さっきも言ったように最短距離で全力で振る。それができたら簡単なんですけど、僕はできないからですね。
――体つきもさらに大きくなり、飛距離もものすごいものがあります。パワーアップが進んでいますね。
柳田 筋量は上がっていますね。球団のほうで、インボディっていう器具を使って体の成分の測定をするんですが、そこでの筋量の数値も上がっていましたので。トレーニングの成果もいい感じで出ているなって思います。
――このオフ、相当ハードに取り組んだことがうかがえます。
柳田 まあ、人並みですよ。ハイ。普通です。
――オフには右ヒジの手術を受けましたが、打撃面への影響は感じさせません。
柳田 そうですね。打撃に関しては痛みはゼロで全然、影響はありません。ただ・・・
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