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ホームベース上の攻防
MLBにおけるクロスプレールール変更の流れ

 

メジャー・リーグでも本塁でのクロスプレーにより、深刻なケガを追う選手が続出したことにより、2014年からひと足早く、本塁上での捕手のブロック、さらに走者の危険なタックルが禁止されていた。2年間、ゲームでそのルールが施行されたわけだが、どのような問題点が吹き出し、修正されていったのだろうか。その流れをリポートする。
文=奥田秀樹、写真=Getty Images

 本塁ベース上で捕手と走者が正面から激突する体を張ったプレー。迫力あるシーンは長年、メジャー・リーグ(MLB)の醍醐味とも言われてきた。しかし「RULE7.13」を採用した2014年以降2年間で、こういったプレーはほぼ消滅した。安全重視、大金を投資した選手の体を守ることを重視し始めたからだ。

 背景にはMLBがこの10年間で、薬物検査を徹底させたことがある。薬で痛みを抑えられないことで、故障者リスト入り(DL入り)のケースが増え、15年も総額7億ドルがムダになった。球界全体でいかにDL入りを減らすか知恵を絞る中、故意に体を痛めつけ合うプレーはこの流れに逆らう行為でしかない、ということで本塁でのクロスプレーもその対象となった・・・

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