2016年シーズンのプロ野球が開幕――。各地で繰り広げられた開幕3連戦の中で、ひと際眩い輝きを放ったブリリアント・スターたちを各球団1人ずつピックアップ!鮮烈なロケットスタートを決めたスターたちが、今後のチームの浮沈を握りうる存在となっていくのは間違いない。 巨人・小林誠司 ポスト阿部を確固たるものに
見た目にもひと回りビルドアップされた
小林誠司が、
高橋由伸新監督の期待に応えるパフォーマンスを見せた。
同い年の
菅野智之とバッテリーを組んだ開幕戦では、エースの7回無失点投球を引き出したばかりか、打っても1点リードの7回裏一死一、二塁の好機に「100回、いや1000回に1回の打撃ができました」と右中間を真っ二つに破る2点適時二塁打。貴重な追加点で勝利に貢献した。翌第2戦も3安打2打点ともう誰にも止められない。
一方で、20歳左腕・
田口麗斗が先発した第3戦は苦心のリードで若手を引っ張り、チームを逆転勝利に導くなど、
阿部慎之助の不在を感じさせない存在感。由伸
巨人初勝利の際には「おめでとうございます」ととぼけた新・扇の要に対し、指揮官も「ずっと、キャンプ、オープン戦と小林も成長している」と厚い信頼を寄せている。
オリックス・吉田正尚 フルスイングで魅了する強打の一番
鋭いフルスイングで相手を威嚇する。開幕3連戦で5安打を放ち、5得点に絡む活躍。期待のドライチ・ルーキーが“強打の一番”として打線をけん引した。
開幕戦の7回、2点リードで迎えた無死一塁。犠打のサインが出ても不思議ではない場面で、指揮官の指示は「打て」。その期待に応えるように、左前にプロ初安打を放って好機を拡大した。第2戦の第1打席では、初球を迷わずフルスイングすると、バットを折りながらも右前へ。打者9人の猛攻を演出すると、第3打席では右中間への二塁打をマーク。それでも「まだまだ。自信はないです」と控えめに話し、「踏み込んでからの対応が課題」と、外角ギリギリのボールを見逃すシーンも目立ち反省も欠かさなかった。
不確かな自信の中でも果敢にフルスイングするバットマンが、自信を得たとき、どんな打撃を見せるのか。期待は膨らむ一方だ。
中日・高橋周平 新生ドラゴンズの旗手に
入団5年目。“期待される”ではなく、“やらなければいけない”1年になる・・・
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