就任と同時にDeNAが目指す野球を明確に提示してきたラミレス監督。いざシーズンの幕が開け、それらはどう実践され、機能したのか。広島との開幕カードを振り返る。 取材=滝川和臣、写真=湯浅芳昭 指揮官の“意識改革”
ラミレス監督が率いる新生DeNAが開幕を迎えた。新指揮官の手腕を評価するには、時期尚早ではあるものの、すでに開幕時点で誤算があったことは事実。二番に起用予定だった
梶谷隆幸の不在だ。左のプルヒッターを二番に据えて、得点力アップという青写真は、彼のケガ(左脇腹部の筋肉の炎症)により崩れた。開幕オーダーでは同じ左打者の荒波を二番に起用。当初の攻撃的な構想を実現させるためにも、梶谷の早期復帰が待たれるところだ。
戦略面でいえば、ラミレス監督が説く「機動力」という部分では盗塁やエンドランなど“動く”場面はほとんど見られなかった。2戦目は広島の
黒田博樹を前に10安打を放ちながら1得点に終わった。足を使った揺さぶりをかけるチャンスもあったが、このあたりの戦いぶりは今後も注視していきたい。
その一方で、監督の考えが浸透していたと感じられたのが配球にあった
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