今季、開幕投手を菊池雄星に譲った岸孝之。だが、それも開幕2カード目から続く昨季の上位2チーム、ソフトバンク、日本ハムとの対戦に備えてのものだった。チームの誰もがエースと認める存在である背番号11。入団時の投手コーチだった荒木大輔氏が岸の投球哲学に迫った。 ※取材日=4月22日、構成=小林光男、写真=小山真司(インタビュー) 今年は増えた体重に体が慣れてきた
荒木 自分自身でエースという自覚は持っているの?
岸 いや、あんまりないですね。周囲から、そう呼ばれているだけです。
荒木 でも、年齢的(31歳)には投手陣で上のほうになるよね。
岸 はい。(外国人投手を除けば)岡本(篤志)さんが一番上で、その下ですから2番目になりますかね。
荒木 そういえば岸が先発した4月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)を見ていたんだけど、8回から救援登板した高橋(朋己)が8球連続ボールで2四球を与えて降板。ベンチに帰って来た高橋に声を掛けていたよね。
岸 変な顔をしていたから、「どうしたんだ?」って肩をポンッとたたいただけですよ。
荒木 俺が知っている岸に、そんなイメージはなかったから・・・
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