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特集・鉄壁のリリーフ

中日・田島慎二インタビュー「こだわっているのは負けを少なくすること」

 

サイドスローから最速150キロを超える直球をグイグイ投げ込んでいく剛腕リリーバー。持ち前の勝負度胸に加え、今季は自らの状態に、より気を配ることで、修正力も手に入れた。若き竜救援陣の頼もしき柱となっている。
取材・構成=吉見淳司、写真=矢野寿明


安定感の秘訣は


自ら「まさか」という好投を続けている。だが、その裏には確かな理由がある。サイド転向2年目、プロ5年目で積み重ねた経験値がいま、生きている。

――開幕から19試合連続で無失点(取材時点)を継続しています。

田島 オープン戦の出来から考えると、まさかシーズンに入ってからこれほどいい形で続けられるとは最初は思わなかったですね。「ここに投げちゃいけない」など余計なことを考えず、どんどん自分のボールで、打者と大胆に勝負できていると思います。

――パワーピッチで打者に向かう姿勢は昨季も見られていました。

田島 同じことを続けているつもりですよ。昨季も悪かったというイメージは自分ではなかったので。

――ボールが続く場面が減り、球数を少なく抑えられている理由は。

田島 初球から打ってくれたりしているのもあると思いますね。それは相手のデータもあるのかもしれません。初球にストライクを取りに来る確率が高い、とか。何とも言えないですが、投げ切るタイミングで投げ切れていると思います。勝負のタイミングで、「ここは打ちにくるカウントだな」というときに、引っかけたりせずにいいところに決まっているので球数が少ないのかもしれません。

――打者の心理を以前よりも感じられるようになった。

田島 打者を見るようにはしていますね。データを頭に入れながら・・・

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