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2016交流戦展望

女性ファン必見!交流戦のオススメイベントTOP5!!

 

各球団ともに例年、新たなファン獲得のためにさまざまに趣向を凝らしたイベントを行っている。ここではリーグを超えてファンも交流の場を持つ交流戦期間中のイベントに注目。12球団のファンクラブすべてに10年間(今年で12年目)入会し、サービスを徹底比較した『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!』(集英社、2014年)の著者・長谷川晶一氏に、2016年の交流戦注目イベントを推薦してもらった。キーワードは“女性ファン”だ。

 2004年の球界再編騒動時に各球団の唱えるファンサービスに疑問を抱き、翌05年から12球団すべてのファンクラブ(FC)に入会。今年で12年目になる。

 つまり、あの球界再編騒動は翌05年にセ・パ交流戦と同時に「12球団ファンクラブ評論家(R)」というお調子者を生み出したのだ。

 以来、各FCの観戦特典チケットを使うべく、全国の球場を訪問する日々が始まった。この12年間で各球場は飛躍的に設備改良がなされたばかりか、各球団のファンサービスは信じられないほど向上。趣向を凝らしたイベントを楽しむ日々を過ごしている。

 さて、今年の交流戦の概要が発表され、各球団の「特別イベント」をチェックしていると、女性層をターゲットにしたものが多いことに気がついた。

 そこで、気になる“女性対象イベント”5つをピックアップしてみたい

6月10日/千葉ロッテ@QVCマリン「SUPER LADIES DAY2016」


5月15日に行われた同イベントでは、ヒーローとなったロッテデスパイネ細谷圭がハートを作ってイベントをPR


 昨年も開催され、今年もすでに5月15日に行われた人気イベント。女性来場者全員に「4色から選べるオリジナルTシャツ」をプレゼント。5月の第1回には、予想外の女性来場者数のために、試合途中にTシャツが品切れとなってしまった。

 さらに、女性のみに配布される「MLM(マリーンズ・レディースマガジン)」のクオリティがすごい。知人女性に見せてもらったのだけれど、荻野貴司がトップに輝いた「イケメン5」の私服グラビアに、お気に入り選手との相性が占える「MARINE ASTROLOGY」など盛りだくさん。ちなみに、占い師・アイビー茜さんによると、涌井秀章について「彼は表向きはフレンドリーですが、実は裏の顔は競争心が強い」とのこと。涌井ってフレンドリーかな(笑)?ほかにも、選手との撮影会や「恋バナ」が聞けるという触れ込みのトークショーなどイベントがいっぱい。

6月17〜19日/横浜DeNA@横浜「YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL2016」


当日は写真のdianaたちが着用しているスペシャルユニフォームが女性限定で配布される


 この3連戦では女性限定でスペシャルユニフォームを配布(レフト側外野席は対象外)。さらに、選手の姿を間近で撮影できる「カメラガールズシートチケット」、星形ワイヤーピンとヘアピンがセットになった「グッズ付ガールズエリアチケット」、つばの広い真っ白なハットが付いた「限定ハット付チケット」を発売。

 キャッチコピーにあるように「野球だけじゃ、満足できない!そんな“欲張りガール”の願いをかなえる3日間!」がハマスタで展開される。

6月8日/東北楽天@Koboスタ宮城「Wake Up,Girls! コラボイベント」


仙台が舞台の人気アニメ「Wake Up


 仙台が舞台の人気アニメ「Wake Up,Girls!」とコラボし、同アニメの声優がKoboスタ宮城に多数来場。スタジアムMCやスタンドでの応援観戦を行うという。厳密に言えば、アニメマニアの“男性ファン向けイベント”かもしれないけれど、新たなファン層開拓に向けての意欲的な試みだと思う。

 注目すべきは、同日「男まつり」という男性ファン向けイベントも開催されること。【1】ヒゲが生えている、【2】見た目がマッチョ、【3】髪型が坊主、【4】体重100キロ以上、【5】ふんどしを着用、【6】名前に「太郎」がついている。いずれかに当てはまれば500円分のクーポンがもらえるという。「ヒゲ・ふんどし・祭り」と言えば、かつて物議をかもした岩手の蘇民祭を思い出す。当日はどんなカオスな1日となるのだろう?

6月3、17日/中日@ナゴヤドーム「フライデーレディースシート」


4月8日の巨人戦では、勝利投手となった大野雄大がイベント参加女性たちとハイタッチ


 昨年からスタートした新たな試み。全66席は毎回完売し、今年からは80席に増席。内野S席で大人6000円、子どもは3000円。さらに、オリジナルレディースグッズが付き、今回は3日の楽天戦がデニムトート(ブラック)、17日の日本ハム戦はリュックサック(ネイビー)をプレゼント。さらに、チームが勝利した場合にはヒーロー選手とハイタッチ、敗戦の場合はマスコットとハイタッチ。座席には特製のクッションカバーと荷物入れ用カゴが常備されている。

6月8〜12日/北海道日本ハム@札幌ドーム「FIGHTERS for Girls Days」


昨年はウーマンズフェスタ2015を開催。ユニフォームイメージガールを八木アリサ[左から2人目]が務めた


 日本ハムは主催8試合で女性向けイベントを設定。うち4試合が交流戦。メインキャラクターには札幌出身で、『ViVi』モデルの八木アリサが就任。「ハローキティ」とのコラボも決定し、とにかく明るい安村、ブラックマヨネーズ、蛍原徹(雨上がり決死隊)、遠藤章造(ココリコ)も登場。6月11日の試合終了後には球場外周で3000発の大花火大会も開催(要観覧チケット)を予定している。

筆者プロフィール
はせがわ・しょういち●1970年5月13日、東京生まれ。12球団ファンクラブ評論家(R)でノンフィクション・ライター。女子野球評論家(R)としても、本誌『女子野球ジャーナル』でおなじみ。
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