国内のボールパークといえばここは外せない。12球団の本拠地では最新となるマツダスタジアムは、常に新鮮なアイデアを取り入れ、来場者を楽しませてきた。そして今年は、なんと球場内にお化け屋敷がオープン！開発秘話や見どころを、球団担当者に聞いた。
取材・構成=吉見淳司、写真=早浪章弘

野球×恐怖のコラボ!?夏に最適の最新スポット！

　2009年の開場以来、斬新な施設や企画を実現させ、試合以外にも魅力を提供するマツダ広島。カープ女子に代表されるように新たな客層の開拓に成功し、現在では観客動員数の男女比率はほぼ半々になっている。

　そんな中、今年も4月に、お化け屋敷『ざくろ女の家』をオープンした。野球観戦とお化け屋敷と聞くと、突拍子もないアイデアに思えるが、プロデュースを手掛けた五味弘文氏(日本でただ一人のお化け屋敷プロデューサー)は、11年から広島県内でお化け屋敷を開催しており、広島とはかかわり合いがあった。


　そのイベントにファンの一人として参加していたのが、球団で入場券部入場課に勤める前原現希さん。数年前から球場内でお化け屋敷をオープンできないかと企画しており、昨年9月に五味氏にコンタクトを取り、ようやく開催にこぎつけた。

「お化け屋敷は一般的に、男性よりも女性に人気があります。常設では子ども向けのふわふわ遊具があるのですが、女性向けのものは年に数回のイベントくらい。お化け屋敷なら子どもから年配の方まで楽しんでいただけて、女性のお客さんにも興味を持ってもらえるのではないかと考えました」(前原さん)

　当初は「お化け屋敷に関してはまったくの素人。どう作っていいのか分からない状態」だったというが・・・