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野球場特集・魅惑のボールパーク

QVCマリンフィールド “食”ならお任せ!お祭り気分の“非日常”空間

 

海沿いの屋外球場「QVCマリンフィールド」は、12球団屈指の“食”のエンターテインメント空間でもある。球場に入る前からお祭り気分が高まる“非日常”の世界。その根底に流れているのは、プロ野球を総合エンターテインメントへと導く「ボールパーク化構想」だ。
取材・構成=杉浦多夢、写真=内田孝治、高原由佳、栗山尚久、BBM


 JR海浜幕張の駅からバスで6分。幕張メッセに隣接する「QVCマリンフィールド」に降り立つと、まず目に飛び込んでくるのはずらりと並ぶ屋台&露店の数々。ジャンルも種類もさまざまで、試合前練習が始まるころになると、おいしそうな匂いがあたり一面に漂い始め、球場に入る前から気分は自然に高まっていく。「今日は縁日か?お祭りか?」と思うような非日常的な光景だが、これがQVCマリンにとっては“日常”なのだ。

 店舗は常設のテント型が15軒、さらに反対側にはケータリングカー型の露店が10軒ほど並ぶ。土日・祝日のデーゲームともなれば、ファンは球場へ入る前に好みの“食”を見つけては、ビール片手に、野球談議に花を咲かせる。一般客に開放されているカフェテリアもあるのだが、お天気が良ければそちらはガラガラ。皆、青空の下で屋台の味に舌鼓を打つことを選ぶのだ。


球場正面ゲート前にずらりと屋台&露店が並ぶ


 今ではすっかりQVCマリンの名物となっている屋台だが、今の形で展開できるようになったのは2006年に球団が行政から指定管理者に指定され、施設管理権を委譲されてから。そのベースにあるのは、04年の球界再編問題だ。

「このままではプロ野球が危ない」という危機感を抱き、「ボールパーク化構想」を掲げ、行政もその方針に乗った。

「球場をもっとエンターテインメント化したい・・・

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