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特集・最強打線を作り上げろ!

野球ファンが選ぶ!心に残る“最強打線”

 

打線特集に伴い、週刊ベースボールでは「あなたの印象に残っている最強打線は?」というテーマで読者アンケートを実施した。ここでは約1週間で集まった結果を読者のコメント付きで紹介しよう。野球ファンが選んだ最強打線はこの打線だった!
※ご協力いただいた読者の皆様、ありがとうございました。


1位 マシンガン打線(1998〜99年 横浜ベイスターズ)


[主な選手]石井琢朗鈴木尚典、ローズ、駒田徳広ほか

破壊力抜群のマシンガン打線を形成したナイン[左下よりローズ、波留、石井、谷繁、左上より駒田、鈴木、佐々木=投手]


「ジャイアンツファンですが、この当時、98、99年の打線はいったん火がついたら止まらなくなり、どこからでも点が入る感じでした。特に印象に残ってるのが、ジャイアンツが序盤大量リードしながら追い付かれ、槙原投手のボークで打ち直した佐伯選手が打ったHRの試合。結局ベイスターズがサヨナラ勝ち。いくらリードしても、いつか逆転されるんじゃないかとヒヤヒヤしながら観てましたね!」(y.S・36・男性)

「打って打って打ちまくる!スモール・ベースボールなんて知るかみたいな勢いが好き!小学校1年生のときベイスターズが優勝して野球を始めるきっかけにもなった」(yoshimu・24・男性)

「打ち出したら止まらない、4〜5点差ならひっくり返せるという雰囲気があった。石井琢朗、波留敏夫、鈴木尚典、ローズ、駒田徳広、佐伯貴弘谷繁元信進藤達哉らどこからでもチャンスメークまたは得点することができる力を、皆が持っていた。リアルタイムで85年優勝した阪神の打線や、95年オリックスのブルーサンダー打線、または01年近鉄のいてまえ打線等を見ているが、やはりベイスターズのマシンガン打線が一番の破壊力があったと思います」(ハマの野球小僧・44・男性)

2位 ダイハード打線(2001〜03年 福岡ダイエーホークス)


[主な選手]井口資仁松中信彦城島健司、バルデスほか

本塁打を打った松中とダイエーナイン


「三番の井口から六番のバルデスまで100打点以上という破壊力は見たことないから。また途中加入のズレータも13本塁打と七番まで気が抜けない打線はいまだかつて見たことない」(和藤渚・27・男性)

「いつも打っていたイメージが強いから。また、今メンバーを見るとあらためてすごい選手の集まりで、相手からすると脅威の打線だったと思うから」(ゆきねこ・20・女性)

3位 いてまえ打線(2001年 近鉄バファローズ)


[主な選手]タフィ・ローズ中村紀洋礒部公一ほか

中村紀洋


ローズ


「10年以上も定着した愛称、数々の記録とドラマを生み出した記憶にも記録にも残る選手たち。何より防御率がリーグ最下位にもかかわらずリーグ優勝を果たしたことが理由です。文字通り『9点取られても10点取って勝つ』を体現していました。阪神ファンですが、あれに勝る打線はないかと」(核弾頭・21・男性)

「2001年のパ・リーグ優勝時の要因として挙げられるのが、チーム防御率4.98をカバーした強力打線にほかならない。打ち勝つ野球を真に体現した史上唯一のチーム」(たかたか・31・男性)

4位 ニュー・ダイナマイト打線(1985年 阪神タイガース)


[主な選手]真弓明信、バース、掛布雅之岡田彰布ほか

掛布、真弓、岡田


バース


「先頭打者ホームランやバックスクリーン3連発など長打のイメージですが、弘田、平田あたりが記録した犠打も当時のリーグ記録だったのでは?あと勝負強い六番・佐野、この年最多犠飛とかしぶい。優勝を決めた試合も佐野さんの犠飛だったはず。たまに飛び出す八番捕手のびっくり箱的ホームラン(木戸以外の山川も当たれば飛ぶタイプでしたね)。というわけで一〜八番までキャラが立ってるのがスゴイです」(むろたん・50・男性)

5位 マリンガン打線(2005年 千葉ロッテマリーンズ)


[主な選手]西岡 剛、サブローフランコ今江敏晃ほか

サブロー



「つなぎの四番サブローを軸に、次から次へとヒットでつなぎ、気づいたら大量得点。一発よりもつながって大量得点の恐怖を植えつけた」(だっち・32・男性)

「長打はなくてもつながる打線!勢いづくと止まらない!誰にも止められない!」(ボビーフェスタ・30・男性)

その他


6位タイ…西武黄金期打線
6位タイ…2006〜09強竜打線
7位…ソフトバンク2015年打線
そのほか巨人V9、ミレミアム打線、ビッグバン打線、ミサイル打線など

強力打線は新しいファンを開拓する!


 ネットでの質問・回答ということもあり、オールドファンの投票はさすがに少なかった。そのために阪神のダイナマイト打線(1リーグ時代)や大毎のミサイル打線が1票というのは寂しい。4位に入った1985年の阪神打線は当時生まれていない、もしくは幼少のころのファンからの回答も多数あった。当時の中心打者、小誌連載コラムの岡田彰布氏、そして掛布雅之阪神二軍監督がいまだに球界の第一線で活躍していることも、伝説として語り継がれている要因だろう。今回、1〜3位のマシンガン打線、ダイハード打線、いてまえ打線は、打線全員が打ちまくり、圧倒的な打力で優勝したという印象をファンが強く持っているようだ。そして、30、40代のファンの中には「野球を始めるきっかけ」になったという回答があったことは興味深い。今季ファンの記憶に強く残る打線が出来上がれば、野球人気もさらに盛り上がるに違いない。
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