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2016キャッチャー特集

巨人・小林誠司 成長見せる“女房役”の責任感

 

伝統の巨人軍の扇の要にどっかりと座る。正捕手奪取を期待されながら、応えられなかった屈辱の1年を経て、確かな成長の跡を見せている。
※22日、小林は左肩甲骨棘下窩骨折と発表され、登録抹消された

写真=川口洋邦


リード面に幅


 交流戦終了時点で開幕から3試合を除いてスタメンマスクを任され、その経験を成長の糧としている。小林誠司は「とにかく勝てるように」とチームを白星に導くことを心の真ん中に置き、投手陣を引っ張っている。

 プロ3年目を迎え、今までよりもさまざまなことに考えを巡らせる余裕が出てきた。村田善則バッテリーコーチは「視野が広がり、落ち着きが出てきている」と評価する。一瞬の状況判断はもちろん、試合の中で前後の打席のつながり、前の試合の傾向を踏まえたリードを心掛けている。さらに言えば、1年間をトータルで考えた配球もテーマにしている。

 5月15日のヤクルト戦[東京ドーム]だった。3対2の9回、先頭にバレンティンを迎える。一発で同点となる場面で・・・

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