週刊ベースボールONLINE

2016キャッチャー特集

ソフトバンク・鶴岡慎也が語る“捕手に必要な能力三か条”

 

ここからは百戦錬磨のベテラン捕手を紹介する。日本ハムソフトバンクと球団を変え、数々の投手とコンビを結成。そのすべてを財産とし、築き上げた奥深き捕手論の一端をのぞく。
取材・構成=菊池仁志、写真=湯浅芳昭


投手の表情を読む技術


捕手に最も必要とされる経験。プロ入りから14年目のシーズンを送る鶴岡慎也は日本ハム、ソフトバンクと球団を変える中で、数多くの投手とバッテリーを組んできた。日本ハム時代は4度のリーグ制覇と1度の日本一を経験。14年にソフトバンクに移籍して以降は、2年連続でリーグ制覇し、日本一の座に就いている。実績と経験値では12球団屈指と言えるベテラン捕手の思考──。

 経験、大事だと思いますよ。でも、経験がジャマをすることも知っておく必要があるんです。実際、経験がジャマをしてうまくいかないこともたくさんありますからね。そんなとき、「経験がジャマしたな」って感じて反省するんですが、それって結局、経験があるからできること。だからやっぱり経験が大事なんですよ。

 若いキャッチャーを見ていると、「ここでその球を要求できるんや」って驚かされることがあります。で、それで抑えたりしますから、勢いがあって怖いもの知らずでいいなって思うんですよ。でも、2度目は通用しない。そこが若さであり、経験のなさだと思うことがあるんですよね。一概には言えませんが、経験はあるに越したことはありません。

 プロに入って、いろんなピッチャーとバッテリーを組んできました・・・

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