週刊ベースボールONLINE

2016ドラフト特集

創価大・田中正義 独占インタビュー「肩は重症ではない、それは間違いありません」

 

学生ラストイヤーの目標はただ1つ「大学日本一」だった。だが今春、156キロ右腕は疲労蓄積による右肩違和感で、リーグ戦登板はわずか2試合。シーズン途中離脱し、チームも大学選手権出場を逃す3位に低迷した。主将としての責任を感じながら、すでに目線は秋へと向けられている。完全復活を目指す、決意を聞いた。
取材・文=岡本朋祐、写真=馬場高志

一進一退の調整も「9.10」に照準


5月末にキャッチボールを再開させると、自主練習期間[6月20〜27日]に入る前の最終日[19日=写真]には、約30メートルで力強い投球を披露。7月にはブルペン入りし、9月10日のリーグ戦開幕へ向けて調整する


東京新大学リーグ戦の閉会式(5月21日)。3位に終わった創価大の主将・田中正義にとって、経験したことのない屈辱感だった。2年春のリーグ戦デビュー以降、タイトルを総なめにする“独演場”だった表彰式から一転、今春はただ見ているだけ。「正直、面白くないです。負けた実感がしました」。右肩違和感で2試合の登板。あれから約1カ月が経過し、八王子市内のグラウンドを訪ねた。外野でキャッチボール。相手をしたマネジャーが思わず、悲鳴を上げるほどの剛球を披露し、順調さをうかがわせた。

──糸を引く、良い球筋でした。

田中 前進はしていると思います。

──リーグ戦最終日、6月末までにはブルペン入りしたい、と言っていました。

田中 無理をしなくてもいいかな、と。7月アタマくらいまでに入れればいい。この1カ月は一進一退という感じです。良い週もあれば……。中(体幹、インナーマッスル)をしっかり作っていかないといけない。

高校時代にも右肩を痛めている田中。今回の「右肩違和感」(右肩関節付近の炎症)とは、開幕までに十分な投げ込みができなかったため、筋肉が落ち、関節が緩くなったのが原因。体幹トレーニング等でインナーマッスルを強化することが重要となる


──良くない週とは?

田中 強度を上げていくと(肩に)負荷がかかる。ちゃんと耐えられる状態にしないと。まだ万全ではないです。

──とはいえ、順調に見えます。

田中 秋も途中で抜けたら「何やってんだ」ということになる。完全100%の状態で復帰しないといけないです・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング