“キドコロ待機中”──そんなキャッチフレーズは、もう過去のものとなりつつあるのかもしれない。プロ13年目を迎えた走塁と守備固めのスペシャリストが、オールラウンダーへと変貌を遂げている。野球をプレーできる大きな喜びを噛みしめながら。 取材・構成=杉浦多夢、写真=湯浅芳昭、荒川ユウジ、平山耕一 後悔がないように
突然の爆発だった。交流戦でトップの打率.415、5本塁打でMVPに輝いた。持ち味は守備と走塁、もちろんそのストロングポイントにブレはない。昨年はキャンプ中に骨折、復帰戦で左肩を脱臼し、満足にプレーをすることができなかった。そんな状況から始まった2016年。守備と走塁のスペシャリストによるオールラウンドな活躍は、周囲の想像を超えるものだった。 ──昨季は2度の大きなケガもあり、1試合の出場にとどまりました。今季へかける思いや焦りはありませんでしたか。
城所 1年間、ケガで野球ができなかった年というのは初めてだったので、活躍をイメージするというより、とにかく一軍のグラウンド、ヤフオクドームでもう一度プレーする自分の姿というのをイメージしながら、リハビリやオフのトレーニングに取り組んできました。焦りや不安というより・・・
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