昨年、最終的に2位・日本ハムに12ゲームの大差をつけて頂点に立ったソフトバンク。果たして王者に死角はあるのか。野球解説者の伊原春樹氏と島田誠氏に聞いた。 伊原春樹「逆転のカギを握るのは日本ハムの先発3本」
V3に向けて突き進むソフトバンク。開幕前に私も優勝と予想しましたが、やはり投打に役者がそろっていますし、選手層の厚さが他チームとケタ違い。ここが一番の強み。投手陣も質量がそろっていて、先発投手6枚がすべてしっかりと試合を作ることのできる能力の持ち主。リリーフ陣も左右ともに力のあるボールを投じる投手ばかりで相手に付け入るスキを与えない。打撃陣も各選手が役割を心得ていて、カサにかかって攻め立てます。さらに今年は今宮(健太)の成長が大きい。今までは打率も2割台前半(昨年.228)で神経を使わなくていい打者でしたが、今年は打率.265。試合の行方を左右する場面で快打も飛ばしますし、打線に穴がなくなりました。
このまま順調に3連覇を果たしそうに思いますが、必ずしもそうとは限りません。ソフトバンクに死角あり!というのが私の見解。ただ、そこには条件があります。逆転を狙うチームがオールスターブレーク前に最悪でも5、6ゲーム差につけていることです。私が
西武で監督、コーチを務めていた時代、そこが一つのバロメーターになっていました。これが7、8ゲーム差以上になるときつい。最大11.5ゲーム差をひっくり返した
巨人のメークドラマはもう20年前ですか(1996年)。このような大逆転劇など、そう簡単に起こらないものなのです・・・
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