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特集・追憶の夏甲子園

松坂・藤浪・高山…夏の甲子園Vの現役選手リスト!

 

今週号では2015年夏の覇者・東海大相模高のエースで、今季より中日でプレーする小笠原慎之介に昨夏のVを振り返ってもらったが、日本球界最高峰の舞台でも彼らは少数派、稀有な存在である。現時点でプロ野球界には899人の選手(育成、外国籍選手含む)が在籍しているが、小笠原を含め、夏の甲子園で優勝を経験しているのは、なんとわずか21人。プロも羨望の眼差しを向ける“夏のV戦士”たちを紹介しよう
※学年の記載があるもの以外は3年時。リストにはMLBのヤンキースでプレーする田中将大も掲載

1998年 横浜高(東神奈川)


平成の怪物・松坂大輔



 春のセンバツVで全国の球児たちの標的となったが、“平成の怪物”は別次元の生き物だった。松坂のスゴ味は150キロを超える剛球だけではない。高速スライダーにカーブ、チェンジアップを絶妙に駆使する配球と、何よりハートのタフさ。準々決勝からの3日連続のミラクルがその証だ。PL学園高戦では延長17回250球を1人で投げ抜き、四番・左翼で先発した明徳義塾高戦では、右ヒジのテーピングをむしりとって9回からマウンドに上がり、サヨナラ劇を呼んだ。そして59年ぶり史上2度目の決勝ノーヒットノーランである。36歳を迎える現在はたび重なるケガもあり、15年の帰国後は一軍登板なし。みな“怪物”の復活を願っている。

ハマの主砲・後藤G武敏



 登録名、ユニフォームの背ネーム「GOMEZ」でも話題をさらうDeNA代打の切り札だが、横浜高時代は怪物・松坂大輔(現ソフトバンク)とともに春夏連覇、そして秋の国体まで制して高校三冠を成し遂げたハマの主砲である。高校通算33本塁打で、3年夏の甲子園では主に四番・松坂の前の三番を打ったが、実はこの大会では精彩を欠いており(のちに腰の疲労骨折が判明)、延長17回を戦ったPL学園高戦後には宿舎で松坂に「足を引っ張ってゴメン」と館内電話を入れたそう。しかし、松坂の先発登板回避もあって敗色濃厚だった明徳義塾高戦では、土壇場の9回に同点適時打を放つなど、3安打3打点の活躍を見せている。

2000年 智弁和歌山高(和歌山)


超重量打線の象徴・武内晋一(2年時)



 6試合で57得点の超重量打線を誇った智弁和歌山高にあって、2年生ながら三番に座る武内晋一の存在感は際立っていた・・・

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