25年ぶりの悲願に突き進むチームの中で、開幕から「一番・遊撃」として突っ走る攻守のキーマン・田中広輔。チームを上昇に導く極意を明かす。 取材・構成=吉見淳司、写真=前島進 捕球準備は常に動きながら
アマチュアのときは石井(琢朗、
広島コーチ)さんや松井(稼頭央、
楽天)さんにあこがれていましたね。ジャンピングスローなどの派手なプレーを見て、カッコいいなと思っていました。
一番大切にしているところは打球に対する1歩目ですね。それはショートだけでなく、どのポジションでも同じだと思います。1歩目を早く、正確にするためには準備しかありません。打者の特徴や投手のボールへのタイミングなどを予測するようにしています。プロだとこれまでのデータから打球の傾向が出ていますし、ファーストスイングの仕方でもある程度は分かるところもあります。僕はそれほど低く構えず、自然体で立つようにしています。どちらの足に体重をかけるか、などもあまり気にせず、その日の体の状態に合わせて一番動きやすい体勢を探るようにしています。前後の重心も、つま先のほうに置き過ぎると頭が前に出てしまうので、あくまでも自然体です。捕球の際には右足から入り、送球に移りやすいように左足のつま先は上げています。
投手が投球動作に入ったときには・・・
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