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特集・2016高校生ドラフト

履正社高・寺島成輝 国際試合で証明された底知れぬポテンシャル

 

今年の高校生ドラフト戦線は投高打低の傾向にある。つまり、打者よりも可能性を秘めた投手が豊作と言われている。なかでも“BIG4”と呼ばれる4投手の完成度は高く、高校生レベルを超越した逸材球児たちだ。台湾の大会では4人が前評判どおりの投球を披露し、アジアを席巻した。
取材・文=岡本朋祐、写真=高原由佳


 野球をやっていて実に、楽しそうである。今大会、小枝守監督は投手8人のうち、5人を“二刀流”で起用。不動の「四番・捕手」だった九鬼隆平を休ませたインドネシアとの一次ラウンド最終戦に、寺島成輝が「四番・左翼」として抜てきされた。

 打撃練習でも99.1メートルある球場の右翼フェンスを超える野手顔負けのパンチ力。

「金属は面、木製は点で打つ。詰まり気味だったので、しならすように振った」と理路整然と語る。2年秋以来の四番で4打数4安打4打点。高校通算本塁打を質問すると、苦笑いを浮かべた。

「あまり言いたくないんですが……12本です……。(同部屋の)藤嶋(健人)が49本なので、恥ずかしい」

 第一印象も強烈だった・・・

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