今年の高校生ドラフト戦線は投高打低の傾向にある。つまり、打者よりも可能性を秘めた投手が豊作と言われている。なかでも“BIG4”と呼ばれる4投手の完成度は高く、高校生レベルを超越した逸材球児たちだ。台湾の大会では4人が前評判どおりの投球を披露し、アジアを席巻した。 取材・文=岡本朋祐、写真=高原由佳 野球をやっていて実に、楽しそうである。今大会、小枝守監督は投手8人のうち、5人を“二刀流”で起用。不動の「四番・捕手」だった
九鬼隆平を休ませたインドネシアとの一次ラウンド最終戦に、
寺島成輝が「四番・左翼」として抜てきされた。
打撃練習でも99.1メートルある球場の右翼フェンスを超える野手顔負けのパンチ力。
「金属は面、木製は点で打つ。詰まり気味だったので、しならすように振った」と理路整然と語る。2年秋以来の四番で4打数4安打4打点。高校通算本塁打を質問すると、苦笑いを浮かべた。
「あまり言いたくないんですが……12本です……。(同部屋の)藤嶋(健人)が49本なので、恥ずかしい」
第一印象も強烈だった・・・
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