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DeNA 狙うぜCS突破!

OB・高木豊の視点「選手の中に責任感が生まれた」

 

DeNAとして初めて、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。球団史に新たな歴史を刻んだ選手、そして今年のチームの強さは一体どこにあったのだろうか。今季の野手陣について、高木豊氏にOBならではの視点で分析してもらった。そしてCSファーストステージでの戦い方とキーマンは――。
取材・構成=阿部ちはる、写真=BBM


監督が選手をよく観察し我慢強く使い続けた


 ヤクルトがコケてくれたこともあり、CS進出を決めましたね。シーズン終盤は3位ということを意識したでしょうし、そういう意味ではいい経験をしたのではないかと思います。ただ、昨年も前半戦を首位で折り返していますし、もともと力があったチームですからね。ちょっと手直しをすればCSには必ず出られるとは思っていました。私は2012〜13年の2年間、コーチとして関わっていく中で選手一人ひとりの成長というのも見えていましたから。

 その中で監督がラミレスに代わり、できるだけガマンして選手を起用するようになりましたよね。例えば捕手に戸柱恭孝、遊撃には倉本寿彦、外野に桑原将志をレギュラーとして固定。そして不動の四番には筒香嘉智。選手を固定できるとチームは安定します。そして何より選手たちの中にレギュラーとしての責任が生まれるんです。そういった信頼と、責任を果たそうとする気持ちがチームの躍進につながっていきました。

今季レギュラーとして定着した桑原。高木氏はコーチ時代、その成長に期待を抱いていたという


 この信頼というのも、監督が選手を信じ、その信じたことに対して選手が応えていったということだけではなく・・・

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