週刊ベースボールONLINE

2016ドラフト直前展望

ドラフトへ期待と不安…寺島成輝&山口裕次郎、履正社のダブル左腕に聞く 「裕次郎はちょっとズレてる(笑)」

 

高校生BIG4の一角としてドラフト1位候補に挙げられる寺島成輝。その注目左腕のチームメートである背番号「10」山口裕次郎なくして、今夏の甲子園出場はなかった。8戦を勝ち上がった大阪大会では背番号「1」と同じ4試合に先発し、24イニングで3失点の快投。強力ダブル左腕を擁した履正社高は、いわて国体で初優勝を成し遂げ、有終の美を飾った。「運命の日」まで1週間。そろってプロ志望届を提出した両サウスポーに、高校3年間を振り返ってもらうと同時に、不安と期待が入り混じったドラフトへの思いを聞いた。
取材・構成=谷上史朗、写真=太田裕史(インタビュー)、BBM

左:寺島成輝、右:山口裕次郎


不安とワクワク迫る「運命の日」


──いよいよドラフトが近づき、気分も高まってきましたか。

寺島 最近よく聞かれますけど、変わらないです。当日は分からないですけど、それまでは変わらないと思います。

山口 頭にはいろいろと浮かんではきます。不安とか自信とか……。やっぱりどんな世界か、どれだけのレベルか、不安は結構あります。

寺島 それは行ってみないと分かりません。まずはドラフトで自分の名前を呼んでもらって、後はプロの世界に入ってからの話ですから。

夏の甲子園では3試合に登板した寺島。25回2/3を投げ22奪三振、自責点3、防御率1.05と評判どおりの投球を見せた


──あらためて、プロ志望はいつのタイミングで決めましたか。

寺島 はっきりは3年生になってからですけど、意識としたら1年の冬です。秋に背番号1をもらって、その後です。

山口 高校から直接プロへ行きたい気持ちは、履正社に来たときからありました。具体的になったのは、今年の春に結果を残すことができてからです。

──プロの世界のイメージは。

寺島 夏が終わってからプロ野球中継を結構見てますけど、投手のボールのキレも打者の技術も全然違います。裕次郎は見てないやろ?

山口 いやいや……(笑)。とにかくすごい選手ばかりの中で、もし指名されたら自分の力がどこまで通用するか。ワクワクもします。

寺島 ワクワクしてる感があまり見えないのが裕次郎(笑)。

山口 不安とワクワクと。

甲子園3回戦[対常総学院高]に先発した山口は2回途中で降板。とはいえ、大阪大会の投球は誰もが認めるところ。聖地での悔しさを次につなげる


──寺島投手は先の目標として、息の長い選手を目指す「山本昌(元中日)超え」といった報道も出ていました。

寺島 あれは記者の方からの質問に、「長く野球をやりたい」、そのためには「結果を残し続けないと」といった感じで答えただけなんですけど・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング