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2016日本シリーズ特集

V9巨人、黄金期西武、ロッテの下克上…日本シリーズの歴史を振り返る

 

1950年2リーグ分立を機にスタートした「日本シリーズ」。両リーグの王者が戦い、その年の究極王者を決める頂上決戦だ。惨敗、圧勝の年も含め、そのすべてに濃密なドラマがあり、そのすべてが“名勝負“と言っていい。

58年、3連敗からの4連勝で日本一となった西鉄ナイン。このシリーズだけで1冊の本が書けるほど、濃密なドラマがあった


 まず日本シリーズの歴史を足早に振り返っていく。1950年、1回目の対戦はセが松竹でパが毎日(現ロッテ)。2年目の51〜53年と55年は巨人、南海(現ソフトバンク)の対戦で、すべて巨人の勝利だった。56年からは3年連続で巨人と西鉄。西鉄監督が巨人を追われるように去った三原脩だったこともあって“巌流島決戦”と騒がれ、西鉄が3連覇を飾る。59年、今度は南海がサブマリンの杉浦忠を擁して巨人に4連勝。60年には三原が監督となった大洋(現DeNA)が西本幸雄率いる大毎(現ロッテ)にすべて1点差の4連勝。“三原魔術”は当時の流行語となった。その後、阪神が藤本定義監督の下、62、64年と2度優勝したが、日本シリーズでは東映、南海に敗れている。

 65年から様相が一変する。川上哲治監督率いる巨人が王貞治長嶋茂雄を擁し、V9達成。快挙の踏み台(?)となったのが、67年初優勝を飾った阪急(現オリックス)だ。そこからリーグ3連覇、71、72年には連覇をしながら、ことごとく巨人に敗れた。

 V9後、74年以降は戦国時代に・・・

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