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2016日本人メジャー総括

レンジャーズ・ダルビッシュ有 もう一つ上の 領域を目指し

 


 トミー・ジョン手術からの復帰の年、地区シリーズで敗れた後、「去年のこの時期はまったくマウンドから投げられていない。今シーズン始まったときも試合で投げてなかった。途中からですけど、イニングもそこそこ投げられて、大きなケガなくできてよかったです」と総括した。

 17試合に先発登板し、7勝5敗、100回1/3、防御率3・41。トミー・ジョンからの復帰過程として見ると、素晴らしい数字である。数字で特に目を引くのは三振数/四球数で、4・26。これはメジャーでプレーした4年間では最高の数字で、以前のように三振を多く奪いながら(9回あたり11・8個)、四球数が減っている(9回あたり2・8個)。真っすぐの平均速度も93・6マイルと、以前の92マイル台から上がった。

 レンジャーズ関係者が期待するのは、来季はサイ・ヤング賞を取るほどの投球をするシーズンになること。本人もそのつもりで、「最後の2登板(アスレチックス&レイズ戦)くらいはすごく良かったですし、来年はまたもっと(ヒジが)強くなると思う」とのこと。「トレーニングが始まったら、またもう一つ上の領域を目指す」と力強く宣言していた。


■2016年投手成績
試合数 17
勝利 7
敗戦 5
セーブ 0
投球回 100 1/3
奪三振 132
自責点 38
防御率 3.41

文=奥田秀樹
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