来る2017年シーズンに向け、各球団にとって切り札となりうるルーキーたち――。今回の特集では上位指名選手たちの素顔に迫りながら、ルーキーたちの“即戦力度”を解析していく。まずは逆襲を誓うソフトバンクが、未来のエースとして5球団重複の末に引き当てたドラ1右腕と、エースの心得を知る鷹のレジェンドとの邂逅からお届けしよう。 取材・文=杉浦多夢、岡本朋祐、写真=高塩隆(インタビュー)、大泉謙也、大賀章好 いかに自分のペースでやることができるか
田中正義がソフトバンクと入団交渉を行ったその前日。八王子に東京ドーム25個分という広大な敷地を誇る創価大へ、斉藤和巳氏が訪れた。言わずと知れたホークス全盛期の絶対的エース。常勝軍団の礎を築いた男が、これからの黄金期を支えていくであろう未来のエースへ、その“鷹魂”を継承するために――。2人の邂逅は、2017年のルーキーでNo.1と目される田中の現在地を炙り出すとともに、若き右腕にとっても多くの示唆に富む、至高の時間となったようだ。 斉藤 まずはおめでとう。5球団に指名されて、ホークスが指名権を獲得したときの正直な心境というのは。
田中 あのときは自分でもすごくあがっていて、緊張していたので、工藤(
工藤公康監督)さんが手を上げたときは素直にうれしかったです。
斉藤 ホークスは意中の球団の一つだったということだけど。
田中 意中の球団自体が多かったです。その中で上位5チームに指名していただいて、本当にうれしかったですね。
斉藤 そこから1カ月ほど経ったけど、どういうふうに時間を過ごしてきたの。
田中 順調にトレーニングと練習ができています・・・
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