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特集・2017ルーキー闘争宣言
師弟クロストーク 佐々木千隼x野村弘樹 二人三脚でつかんだ1位指名
師弟クロストーク 佐々木千隼x野村弘樹

 

準硬式から硬式野球部へ移行して8年たらずの桜美林大をリーグ戦初優勝へと導き、今秋ドラフトでは史上初の“外れ1位”で5球団が競合した佐々木千隼。都立校出身・右腕の急成長の陰には野村弘樹特別コーチ(PL学園高-大洋・横浜)の多くの助言があった。神宮大会を控えた多忙の時期であり、2人の対談は叶わなかったが、両者それぞれへのインタビューから、ロッテのドラフト1位・右腕の成長過程を振り返り、プロへの期待を語ってもらった。
取材・構成=滝川和臣、杉浦多夢、写真=BBM

元プロの目が語る初対面の印象


ここ1年の進化の度合でいえば、田中正義(創価大→ソフトバンク1位)を上回るだろう。その右腕で2014年春に首都大学リーグ一部に初昇格を果たした桜美林大を初優勝に引き上げた。特別コーチを務める野村弘樹氏の目には、佐々木千隼の第一印象はどう映ったのだろうか。まずは2人に同じ質問をぶつけてみた。

ドラフト指名後、集まった600人の学生、関係者の前で野村氏が佐々木にエールを送った


野村 桜美林大の特別コーチになったのは2015年2月からで、(佐々木)千隼が3年生の春だった。140キロ後半のスピードボールを投げ、とにかく馬力のある投手だと感じました。会ったときから「上(プロ)でやりたい」と聞いていたし、実際にそれだけのポテンシャルがあった。

佐々木 初対面はどうだったかな。あまり記憶が……。野村さんのことはテレビの『すぽると』の人だと思っていました。コーチに就任すると聞いてYouTubeで、甲子園で投げる動画を見ました。最初は制球力のことを言われたことを覚えています。あのころは制球力がまったくダメでした。

野村 初めて試合を見たときから完投能力がありそうでしたが・・・

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