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特集・チームに変革をもたらす男

12球団別移籍トレンド 過去5年から探る「強化方針」 セ・リーグ編

 

移籍についてはチームそれぞれに考え方、資金力、さらに現有戦力の質、量、年齢が違い、それは1年ごとに変わってくるものでもある。ここでは過去5年にフォーカスしながら、12球団別に移籍のトレンドをチェックする。

広島 FA戦線とは一線もV獲得は復帰の2人の力


巨人から移籍して出番が激増。チームの主力となった一岡


 2007年度にはFAで阪神へ移籍の新井貴浩の人的補償として獲得した赤松真人を含め、4選手が入団。活発にトレードを行ったが、近年はこれをピークに減少しており、ドラフトで獲得した選手を育てて戦う方針がメーンとなっている。数少ない事例の中で大当たりとなったのが、13年オフに巨人へFA移籍した大竹寛の人的補償として入団した一岡竜司。古巣では目立った活躍をできなかったが、広島1年目に31試合に登板し防御率0.58とインパクトを残し、今季も救援陣の一角として25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。一岡のほかには過去に広島に在籍していた菊地原毅や、広島県出身の江草仁貴ら、チームとゆかりのある選手を獲得することも多いのが特徴で、その最たるが黒田博樹、新井の復帰になるだろう。

 今オフもFA市場には見向きもしておらず、今後も大型補強とは縁がなさそうだ。川口和久江藤智金本知憲、黒田、新井ら、FA戦線ではチームの主力が退団する一方で泣かされ続けていたが、熱さを増すファンの大歓声が、流出の歴史に歯止めをかけることができるだろうか。

巨人 終始積極的に動き軸となるのはFA戦線


11年オフにエースナンバー「18」を提示して杉内俊哉を獲得。その12年は12勝&最多奪三振でV奪回の原動力となった[左…原辰徳監督]


 2011年オフから・・・

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