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ドラ1新人投手インタビュー

中日・柳裕也インタビュー 一つひとつを積み重ねて 「自分が納得して抑えたい。」

 

昨季、19年ぶり最下位に沈んだ中日。苦戦の大きな要因は規定投球回、2ケタ勝利がゼロに終わった先発投手陣だった。しかし今季は新戦力が続々台頭し、競争は激化。この期待のドラ1・柳裕也もまた、選ばれし6枠を目指す一人だ。3月4日には右ヒジの張りのために別メニュー調整を行ったが、1日でも早く回復し、一軍の戦力となることを誓っている。
取材・構成=吉見淳司、写真=榎本郁也、上野弘明 ※取材日は2月26日

オープン戦初登板となった3月2日の日本ハム戦[札幌ドーム]では先発したが1回1失点で降板。悔しさを今後につなげる


プロでの生命線は低めへの制球力


──プロ野球選手となり、初めての春季キャンプはいかがでしたか。

柳 最初はやっぱり慣れない部分が多く、緊張した分だけ力が入ってしまいました。キャンプインしてから一気に練習の強度がグンと上がりましたね。1月の合同自主トレ中には、周囲の方から「焦らずに、ケガをしないように」と声をかけてもらい、自分でもそれを大事にやってきたのですが……。

──報道陣から「いつブルペンに入る?」とたびたび質問されていましたが、柳選手は「様子を見ながらやります」と答えていましたね。

柳 そうですね。だけど今考えれば、1月を大事に、大事にやるよりは、ある程度は肩を作ったほうが良かったかもしれないですね。走る部分や体の部分はしっかりやってきましたが、投げる部分の準備が少し足りなかったかと。キャンプではまだでき上がっていないのに、いいときの状態で投げようとしたところがあったので、来年以降は1月の準備をしっかりやっていこうと勉強になりました。

──練習を見ている限りでは順調にメニューを消化しているようでしたが。

柳 ケガなくキャンプを終えられたのが一番ですけどね。でも、ここまで力を出し切れているかといえばそうでない部分も多かったですね。

──初めてのキャンプですから、それも経験ですね。

柳 難しい部分はありましたね。ただ、途中からは流れが分かってきて、雰囲気にも慣れて、充実して過ごせました。右も左も分からない状態で始まりましたけど、練習メニューはしっかりとこなせたと思います。

──ブルペンでほかの投手の投球を見て、驚かされた選手はいますか。

柳 特にどの選手、というのはありませんが、やっぱり隣で投げていると気になりますね。そういうところで力が入ったというのはありますが、やっぱり一番は自分自身。いいところを見せたいとか、目立ちたいとか、見せなきゃいけないという部分が出てしまいました。

──横浜高、明大と名門校で主力として活躍し、注目される環境には慣れているかと思いましたが。

柳 どうしても力んでしまいますね(笑)。でも、もう大丈夫です。

──先輩投手から学ぶ部分はありましたか。

柳 岩瀬(岩瀬仁紀)さんや山井(山井大介)さん、吉見(吉見一起)さんなどは・・・

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