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ドラ1新人投手インタビュー

オリックス・山岡泰輔インタビュー 自然体を心がけて 「1年間、先発ローテを守り抜きたい。150イニングを投げることが目標です」

 

例年以上に球界を賑わせている新人投手たち。中でも昨季、最下位に終わったセ・パの両球団では、ドラ1右腕が開幕先発ローテに名乗りを挙げている。そんな浮上の一翼を託されるルーキーの開幕前の心境は──。まずはオリックス山岡泰輔が、1年目への決意と自身の投球を語る。
取材・構成=鶴田成秀、写真=湯浅芳昭、BBM


「投げやすさ」を第一に


──社会人・東京ガス時代から「プロに入ることが目標ではなく、入ってからが勝負」と常々言っていましたが、開幕を控えた今の心境はいかがですか。

山岡 プロは結果がすべての世界ですから、結果が出るか、出ないか。そこが勝負になりますけど、正直、楽しみのほうが大きいです。

──開幕先発ローテ入りの期待も大きくなっています。

山岡 もちろん先発ローテに入りたい気持ちは強いです。ただ、ほかの投手も関係してくることなので。先輩たちに負けないようにやっていくだけです。

──自分の中での手応えは。

山岡 正直なところ、ローテというのが分からないんですよね。どう回るか分からないし、相手の打者のことも、まだ頭に入っていないので。だから技術的に何が必要かは分からないですけど、1つ言えることは1年間戦える体力が大事になるということ。とはいっても僕も1年目なので、投げていきながら慣れるしかないと思っています。

──キャンプでも体力面を重点的に調整されていたのでしょうか。

山岡 ケガをしないようにすることを第一に考えていました。開幕に向けて準備をする期間なので、無理をしてケガをしては意味がないですから。

──そのキャンプでは初日に新人投手たちが続々とブルペン入りする中、1人だけ2日目にブルペン入りするなど、マイペースを貫いていましたね。

山岡 新人合同自主トレからの自分の状態を見て、1日目からブルペンには入れる状態ではなかったんです。1月の下旬の段階で、2日目に(ブルペンに)入ろうと考えていました。

──「ブルペンに入れる状態ではなかった」とは。

山岡 体ができ上がっていなかったんです。それで投げても得るものはないと思うんですよね。悪い状態で投げても、悪くなるだけ。体ができていないとフォームも崩れる。フォームが崩れれば、良いボールはいきませんから。

──その投球フォームで意識していることはあるのでしょうか。

山岡 僕、フォームを教えてもらったことがないんですよ。野球を始めたときから1度も。だから、昔からフォームは変わってないと思うし、これといって意識していることもない。ただ、大事にしているのは「とにかく投げやすいフォームで投げる」ということです。

──一本立ちの後、視線を下に落としますが、これも昔から。

山岡 自覚はないので、たぶんクセですね。打者から一度、目線を切るほうが良いと聞きますけど、意識はしていません。本当に意識していることはないんですよね。強いて言えば・・・

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