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実力派新人インタビュー

中日・京田陽太インタビュー 新生竜の象徴 「打たないと塁に出られない。当てにいくようではプロでは通用しない」

 


ベテラン中心の体制から、若返りを図る中日。過渡期にあるチームにおいて、彗星のごとく頭角を現したのがドラフト2位入団の遊撃手・京田陽太だ。俊足を生かした躍動感あふれる攻守走は、新生ドラゴンズのシンボルマークとなっている。
取材・構成=吉見淳司、写真=榎本郁也

鳥肌が立った開幕スタメン


──連日スタメンに名を連ね、8試合で6安打。1年目としては好調なスタートと言えるのではないでしょうか。

京田 キャンプ、オープン戦の状態そのままに来ています。まだ始まったばかりですけど、順調な滑り出しかなと思っています。

──キャンプから手応えがあった。

京田 キャンプ中は練習についていくのに必死でしたが、オープン戦が始まってからは、実戦が続いていく中で、取り組んできたことが少しずつプレーに出てきたのかなと。

──特にどんなことを主題としていたのでしょうか。

京田 僕の場合は足が売りなので、足を生かすためにも、塁に出ないといけないですし、そのためにはバッティングを上げていかないといけません。打撃を中心に取り組んできましたね。

──開幕戦、3月31日の巨人戦[東京ドーム]では七番・遊撃で先発出場。スタメンを伝えられたのはいつでしたか。

京田 試合の当日、東京ドームに着いて練習をして……試合開始の1時間くらい前でしたかね。森(森繁和)監督からスタメン発表がありまして。名前を呼ばれた瞬間に鳥肌というか、ふわっという感じになりました。

──試合には集中できましたか。

京田 直前まではいつもどおりだったんですけど、セレモニーが始まるころにはふわふわしていましたね(苦笑)。

──迎えた第1打席では遊ゴロでしたが、マイコラス投手を相手に11球粘りました。

京田 とにかく食らいついていきました。特に狙い球を絞っていたわけではないですが、速いボールに合わせながら。最初の打席にしては自分でも思った以上に粘れました。

──2打席目にはライト前に初安打。

京田 打った瞬間はあまり覚えていないんですけど、一塁で阿部(阿部慎之助)さんから「ナイスバッティング」と声をかけていただきました。後から冷静に振り返ると、ライトの長野(長野久義)さんは僕と同じ日大出身。何か運命を感じました(笑)。

──右方向への安打が多く、しっかりバットを振り切れている証拠のように感じます。打席ではどのような意識を持っているのでしょうか。

京田 ボールに当てにいったスイングだと、相手投手からすると「このバッター、怖くないな」と思われるので、しっかり自分のスイングをすることと、体の正面をピッチャーに向けないようにすることを心がけています。体を正面に向けてしまうと手も足も持っていかれてそのまま振ってしまう。体を横向きに保てれば、際どいボールでもファウルにしたり、見逃せたりできるので。それを今、コーチと取り組んでいる途中です。

──まずはバットをしっかり振ること。

京田 先ほども言ったように、やっぱり打たないと塁に出られないので。当てにいくようではプロでは通用しないと思っています。

打席ではプロのボールに対応するため、バットをしっかり振り抜くことを意識している


──プロ入りし、バッティングに変化はありましたか。

京田 スイングもタイミングもさほど変わってはいないんですけど、その体を開かないという意識は徹底しています。形よりは考え方、意識の持ち方ですね。

──初安打の際には「目が覚めた」と発言していました。初安打前後では何か変化がありましたか。

京田 初安打が出て少し、地に足が着いたという感じですね。遅いよりは早く出てくれて良かったです。

──ちなみに12球団のルーキー初安打でしたが、狙っていた?

京田 いえいえ、狙っていなかったです(笑)。でも、初安打が出たのはいいんですけど、その次の打席で・・・

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