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トラの助っ人コラム メッセンジャーの「Messe's Road」

メッセンジャーコラム「開幕投手は先発ローテの“顔”だから指名されて誇りに思っているよ」

 

僕の中で開幕投手と言えばノーラン・ライアンだし、チームの、そして先発ローテの顔。その大役を任されているのは光栄だね


僕の中で開幕投手と言えばノーラン・ライアンだね


 ハ〜イ! 皆さん、こんにちは。阪神ランディ・メッセンジャーです。今シーズン、選手コラムを担当することになったのでよろしくね。ここでは、僕自身の考えなどいろいろ話していきたいし、過去のことや、現在のこと、未来に向けてのことなども織り交ぜながらやろうと思っているんだ。

 聞くところによると、『週刊ベースボール』の選手コラムでは「初外国人」らしいね。だから、非常に誇りに思うよ。まあ、「誇らしい」というキーワードで言えば、今年3年連続(4回目)で、阪神の開幕投手を任せられた。こんな名誉なことはないよね。昨年のチャンピオンチームの広島が相手で、30分遅れでの試合スタートは、非常に難しかった。でもうまく気持ちをコントロールしてマウンドに上がったんだ。

 ちょっと失点は多かったけど、試合は10対6の勝利。開幕戦に勝つことができたし、日本に来て200試合目という記念の登板で勝つことができたことはハッピーだったね(5回0/3で4失点)。昨年シーズン終了直後、金本(金本知憲監督)さんと面談をした。そのとき「体重を落としてベストの状態でキャンプに来てくれ」と言われたんだ。その約束どおり、アメリカに帰っても、オフの期間のほとんどをトレーニングに費やしたよ。

 実は、来日するまで一度も体重計に乗らず、ひたすらトレーニングに励んでいたんだ。日本に来て、初めて体重計に乗ったら「マイナス11キロ」。「ワオ〜オ!」だったよ。ダイエットじゃなくトレーニングに励んでの体重減だから、これが今年の僕のベストなんだよね。キャンプ中もパフォーマンスはしっかりできていた。そしてキャンプ最終日、あの恒例の円陣を組んでのシメの後、金本さんから監督室に呼ばれ、握手をしながら「開幕投手を任せたから」って直接伝えてくれたんだ。

 本当に光栄なことだよ。開幕投手は、チームの、そして先発ローテの“顔”だと思うからね。現在のメジャー・リーグの各チームを見てもエースが全員開幕投手を務めている。それだけ価値があり、誇りにできることなんだよね。

 僕はネバダ州出身なんだけど、野球ばかりを見ていたわけでもないし、ほかのスポーツ、バスケットボールやアメフトなどもやっていたから、それほどメジャーの試合を見たことがないんだよね。ただ、父親がドジャースファンということで僕もドジャースが好きだったんだ。

 それでも開幕投手のイメージと言うと、ドジャースの投手じゃないんだ。誰かって? やはりノーラン・ライアンなんだよね。あの剛速球でバッタバッタと三振を取るスタイルで7度のノーヒッターだろ? 考えられないよ。

 なぜ「彼=開幕投手」というイメージなのか――。彼は一度も・・・

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