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捕手の“技”!「キャッチング」徹底解説

ヤクルト・中村悠平 投手を生かす捕球 「ワンバウンドには体全体を寄せ、吸収するように受け止める」

 

ヤクルト黄金時代の正捕手・古田敦也も認めたその才能。2015年ヤクルト優勝を支えた縁の下の力持ち、中村悠平がキャッチングの技術を語る。
取材・構成=富田庸、写真=菅原淳、BBM


試合で受けるミットは準備期間1年


正捕手不在の時代と言われて久しいが、その中で存在感を発揮している捕手の一人と呼べるのが中村悠平だろう。高卒でプロの世界へ飛び込み、迎えた9年目のシーズン。年を重ねるごとに“包容力”が増しており、女房役という肩書が板についてきた。それを支えているのが確かな技術。日々の基礎練習で積み上げてきたスキルは簡単に崩れそうにない。

中村 ピッチャーの球を受けるときに意識しているのは、しっかりと大きく、投手にミットの“面”を見せることです。僕らのキャッチャーミットは、まさにピッチャーの的ですからね。「ここだぞ!」と強くメッセージを送ります。ミットの角度は自分の構えやすい横向きにして、この際、ワキは開け過ぎないようにします。ヒジも伸ばし過ぎず、体に近づけ過ぎず、余裕を持たせます。伸ばしてしまうと投手との距離を縮めてしまうことになり、投げにくくさせてしまいますから。

 キャッチングにはやはり、ミットの準備も大事になりますね。まずは捕球面、芯をしっかり作ること。ブルペンで受けて、練習で使用して、1年かけて慣らしていき、そこでようやく試合で使えるレベルになります。でも、現在使用している赤のミットは、急ピッチで仕上げました。僕ももちろんやりますけど、ブルペンキャッチャーの方にお願いして球を受けてもらったりして、短期間で使えるまでに仕上げました。一番はブルペンで受けること、そしてマシンの球も受けたりします。球を受けることで革が柔らかくなり、使いやすくなっていくんです。柔らかさの好みは人それぞれですけど、僕はちょっと固めのミットが好みです。

 捕球する際はミットを少し動かします。ピッチャーが投げる瞬間にクッとミットを落としてから捕る。これも人それぞれだと思いますけど、ずっと止めているのでなく、リズムをつけるというか、そのほうが僕は捕りやすいですね。

 また、これはキャッチング技術に直接関係はないんですけど、僕は神宮球場や屋外で試合をする際には、右手の第一関節付近に白のテーピングをしています。神宮球場では、特にナイターだと・・・

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