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2017ドラフト特集

特集巻末コラム アピールのタイミング

 

文=岡本朋祐、写真=菅原淳

4月25日、神奈川県大会準々決勝。保土ヶ谷球場のスタンドにはNPB全12球団のスカウトが顔をそろえ、星槎国際湘南高・本田の投球をチェックした。多くの注目を集める中で結果を残すあたり、何かを持っていると言える


 1日たりとも無駄にはできない。アマチュア野球シーズン中は全試合、雨天中止でなければ休日にならないほど、NPBスカウトはハードな日程を過ごしている。常日ごろから大会、リーグ戦主催者のホームページを確認し、スケジュール帳と向き合うのが日課だ。

 今春の高校野球神奈川県大会は序盤の天候不良により、試合日程が大きく変更。学校生活に支障が出ない土、日曜開催が原則であったが、平日への組み換えを余儀なくされた。球児としては授業との兼ね合い、体調管理も大変となったが、スカウトにとっては思わぬ“恩恵”となった。

 4月25日(火)は準々決勝2試合が組まれた。この日、神宮では当初、東都大学リーグ戦が行われる予定だった。しかし、東京六大学の慶大対立大が1勝1敗1分となり、4回戦にまでもつれ込んだ(水曜日までが東京六大学の予備日となっている)。多くのスカウトは直接対決が予想された中大・鍬原拓也(4年・北陸高)と亜大・高橋遥人(4年・常葉橘高)を視察する予定だったが、一日順延。神宮に流れるはずのスカウト陣の一部が、保土ヶ谷球場へとなだれ込んできたわけだ。

全12球団スカウトの前でベストパフォーマンス披露


 お目当ては、星槎国際湘南高の146キロ右腕・本田仁海(3年)。あるスカウトは・・・

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