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則本昂大の「全力talk to you」-弱気は最大の敵-

則本昂大コラム「相手打者のデータも少ないわけですが、僕にとってはそれによって恐怖心がないからいいのかも」

 

三振の数よりも、まずは試合に勝つことが大事。途中で無理かなとも思いましたが、8回に何とか2ケタに届きました


2ケタ奪三振記録に周りがザワザワ


 5月25日のオリックス戦[ほっと神戸]で6試合連続2ケタ奪三振に到達することができました。記録のことを考えて投球していたわけではありませんが、周囲の反応がすごかったので、まったく意識をしなかったといえばウソになりますね。ただ、7回に三振が取れず、その時点で7奪三振。正直「無理やなあ」って思ったんですけど、8回は頑張って取りに行こうかなと思っていった結果、記録を伸ばすことができたのでよかったです。

 とはいえ、記録を狙って6試合まで来たというわけではないんです。2ケタ奪三振というのが目の前にあったのは、本当にここ1、2試合だけ。それまでの3、4試合というのは状態がいいから取れていたところもありますし。周りもザワザワしていなかったので、あまり意識はしていませんでした。それを考えると、前々回、前回は(周りの声が)すごかったので、次はもっとすごいのかな(苦笑)。

 でも、プレッシャーとは違うんですよね。勝利記録や無失点記録と違って、その記録が達成できなくてもチームが勝つことはあるので、そこまで気負うことはないです。取れなきゃ取れなかったでもう1回挑戦すればいいし、っていう感じに思っていますね。負けていても三振は取れるものですし、そこまで勝利につながる記録でもないので……。

 次の試合で2ケタ(三振)を奪うことができれば、日本新記録なんですよね。意識しないわけではないですけど、そこを狙いにいくわけではないので……。とにかく、いつもどおり頑張ります!

ペナントレース以上に他球団が気になる交流戦


 交流戦が始まりましたね。一昨年からルールが変わり、18試合しかないわけですけど、その18試合というのが、優勝を争う上では結構重要になります。チームとして交流戦で勝ち越し、勢いに乗っていかないと、あとあと響いてくるんですよね。パ・リーグのチームが全部勝ってしまえば順位に変動はないですが、パ・リーグ5球団が勝ち、ウチだけ負けてしまうと、ずいぶんと変わってくるのが交流戦。やっぱりそこで後れを取るわけにはいきません。ペナントレース以上に、ほかのチームの結果が気になる期間ですね。

 交流戦に悪いイメージはないです。5月、6月は状態良く試合に入れているので、それが結果として出ているのかなあ、と。また、セ・リーグの球団に僕のデータが少ないということも、うまくやれている要因かなと思います。もちろん相手打者のデータも少ないわけですけど、僕にとってはそれが・・・

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