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球界OB“変化球”対談

小宮山悟×武田一浩 技巧派OBが語り合う 変化球のこれまでとこれから

 

THEME.4 思い出の変化球


小宮山 僕らの世代だと星野(星野伸之、元オリックスほか、現オリックスコーチ)のスローカーブが際立っていたね。あんなの普通の人は投げられない。

武田 俺は打席に立ったことあるけど、すごく曲がるんだよ。どこ投げてんのという球がストライクになるくらい。

印象的だった変化球投手として真っ先に名前の挙がった星野伸之。しなやかなフォームから繰り出す90キロ台のスローカーブで打者を苦しめた


小宮山 カーブなら岡島(岡島秀樹、元巨人ほか)のカーブも魔球に見えた。本当に消えてしまうんだよ。カーブだと思って打ちにいくと、視界からボールがなくなって、ワンバウンドするような球を振ってしまう。あれはすごかった。それと、同級生なら山本昌(元中日)のスクリューだね。もう時効だから言うけど、試合中にキャッチャーの中村武志(元中日ほか)に「スクリューほうらせてよ」とリクエストして打席で見させてもらったこともあった(笑)。縫い目が縦に1本、きれいに回転していたね。マウンド上の昌は「何でこいつにスクリューを投げなくちゃいけないんだ」みたいな顔をしていたけど(笑)。

武田 さっきも話に出たけど潮崎のシンカーはすごいと思った。左のカーブみたいな球でね。腕があれだけ振れているから投げられたんだろうな。

小宮山 バットに当たらないボールを投げられるってすごいことだよな。

武田 野茂(野茂英雄、元ドジャースほか)のフォークもそうだよね。「何で打てないんですか」と打者に聞いたら、「投げた瞬間はストライクだと思うのに、振りにいったら消えているんだ」って。

小宮山 野茂とは何度も投げ合ったけど、大魔神(佐々木主浩、元横浜ほか)のフォークは横から見ていると落ちているのが分かる。真っすぐが突然ストーンと落ちるような軌道・・・

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